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2005年04月26日(火) 列車事故報道について / 明日も出張

尼崎で起こった列車事故、身近に起こった大惨事だけに無責任なことは言いたくありません。そんな訳で静観をしているのですが、やはりテレビ局などには不満が募りますね。
テレビだからこそ、随時最新の報道をしなければならないと言う強迫観念があるのかもしれませんが、遺体安置所から遺族の声って必要ですか? 朝まで一緒だった家族が突然遺体となって横たわっていたら悲しいのは当たり前じゃないですか。そしてその怒りをどこにぶつけて良いのか判らないのも当然でしょう。まだ何が原因か等何も判っていないのに、そして悲しみにうちひしがれている遺族を逆なでする行為が無責任という以外なんと言えばいいのでしょうか。
更に(何度も言いますが)まだ何の調査も行われていない状態であるにもかかわらず、自称「評論家」だの元運転士だのを引っ張り出してきて原因を無責任に論じたり、野次馬的にあら探しをしたり…それが彼らの言う「報道」なんだろうか。どうしても私はそこに目がいってしまいます。自らを「責任ある報道をする立場」と言うのであれば、このような無責任な番組が報道とはかけ離れていると理解し自主規制をするのではないでしょうか。

  • その日この列車は前の停車駅でオーバーランをして1分30秒の遅れを生じていた。そして、前の駅を通過する時にはその遅れは1分になっていた。(かなり速度を上げていたようだ。しかしこれ自体が問題とは即座に言えない)
  • 列車の運転士は経験が11ヶ月で過去にもオーバーランの経歴がある。
  • 乗客などはかなりスピードを出していたように感じていた。
  • 線路には粉砕痕があり事故との因果関係は調査しなければならない。但し、事故当時は数分ごとに列車が通過している状況だった。(そんな時に石をおけるのか?)
  • 車両自体に異常があったかどうかは今のところ判らない。
判っていることはおおよそこんな物じゃないでしょうか。まぁまだ付け足しはあるかもしれませんが…

昔、私がバイクに乗って奥多摩でこけた時、自分は150km/hも出して居たと思ったものです(大袈裟ですが)。実際には50km/hも出ていたでしょうか。釣り人は釣り逃した魚を「こんなに大きかった」と両手を一杯に広げて表現します。例えそれが20cmの魚だったとしても…これらが良い例えだとは思いませんが、乗客は列車に乗るプロであったとしても、列車の構造に精通している訳ではありません。その乗客が「凄い音がした」と言う事を聞いて、石を分で脱線したのではないかとか安易に仮説を立てるのは賢い報道ではないでしょう。
乗客は音を聞いたかもしれませんが、それが何の音であったか正しく把握できたかどうかは疑問です。乗客に「なぜ怖かったのか」と聞くのは理解できますが、それを元に事故原因を推測するって言うのは、パソコンにエラーが表示された時、その原因をその辺のおっちゃんおばちゃんに推測させるようなもので全く無意味で無責任なことなんじゃないですかね。

列車の車両が「効率やコストを重視する余り」軽量化されており、乗客の安全を考えていなかった。とする報道などがありますが、果たしてそうなんでしょうか。
確かにこんな事故があった時には「車両がもっと頑丈だったら死なずに済んだ人が居たはず」と思えるでしょう。しかし、もっと車両が頑丈だったら、その頑丈な車両がマンションの奥深くに壊れずに突進していき、もっと多くの柱をなぎ倒してマンションの倒壊を誘発していたかもしれません。頑丈だったら助かったかというと、例え車両はつぶれていなくても、その受ける衝撃は変わりませんから中の人の危険度はそんなに変わらないんじゃないのかと思います。←これは無責任な予想ですが。
兎に角、車両が丈夫かどうかより、ATSが旧式で速度オーバーが検出されても自動的にブレーキを掛けるシステムが無かったと言う事や、無責任ではありますが、阪急電鉄と競合している区間であるため「1秒でも遅れたら報告しろ(処罰対象)」という体質改善が先に問題視され議論されるべきである訳で、その辺りをきちんとプライオリティ(優先度)で振り分けて問い掛けることこそが報道としてあるべき姿なのではないかと私は思います。

どうか、テレビという多くの人が利用するメディアで、死者やその遺族をもてあそぶことのないよう、ゴシップではない本当の報道を実現する努力をして欲しいと切に願います。


明日も出張

昨日行った客先、面倒な修正は一発でうまくいったようなのですが、つまらない修正につまらないミスがあったようです。情けない…
そんな訳で明日はまたその客先に行って、折角ですからその難しかった修正の結果も改めて確認してきます。明日は別の仕事をするつもりだったんだけどなぁ…往復で5時間内外掛かるのはとても痛いですが、まぁ自分の撒いた種だし仕方ないですね。地元ではもう散ってしまった桜、客先では満開でした。それをまた見られると思えば楽しめるかな。


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