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2005年03月08日(火) うんざり

昨日書いたように体調不良で寝込んでいるのですが、最近のテレビは、どのチャンネルを回しても「フジテレビ、ニッポン放送、ライブドア」のニュースばかりですねぇ。そして刺身のつまに「西武 堤」でしょうか。

もういい加減にして欲しいものです。不謹慎なこととは重々承知していますが、大事件を起こすなら今やって欲しいですよ。報道するニュースがないからこんなどうでも良い事をおもしろおかしく取り上げて居るんでしょ。
私は、このライブドアの堀江社長って概ね正しいと思うんですよ。ただ、アプローチの仕方を間違えている。典型的な理系人間だなぁと思うのです。算数なら屁理屈を捏ねなければ1+1は2だし、2×2は4です。東大を出ているのですからもっと複雑な方程式などを見せられても同時はしないのでしょう。確かに算数は、多少のアプローチのやり方はあるかもしれませんが、導き出される答えは1つです。ですが、実社会で人間を相手にする場合、答えは人の数だけあるんです。如何にそれが正論であろうと、将来を見据えた場合正しい選択であろうと、人の感情を害してしまったらその正解はねじ曲げられてしまうし、企業の利益の前には最善の策が最良の答えではないことは火を見るより明らかです。もし、企業に対する答えが1つしかなくて、感情なんて何の関係もなかったら、世間ではVHSビデオなんて100万年も前に化石になっていますよ。あんないい加減などうしようもない仕様が世界の標準になってしまったのは、SONYが今の堀江社長と同じような失敗をやらかしたおかげですよね。

海外のメディアは堀江社長のやったことに対して、これが成功したら、漸く日本の株式会社もまともになるのではないかと高く評価をしていました。バブルがはじけた時、大企業にだけ違法な損失補填をした証券会社、儲けていた時はホクホクして利益を享受していたくせに、一夜にしてその株券がゴミ屑になった途端「自分たちは証券会社の言われるままにかっただけだ。何にも知らない。だまされた」と泣き叫んでいた個人投資家、普通に考えれば、無から有を作ることなどできないと分かろう筈なのに、有りもしない土地の価値をべらぼうに高めて、有りもしない金のやりとりを続けた情けない銀行…企業も個人もまだ日本は成熟していないというか、自分で責任を取れない子供みたいな社会であると結論付けざるを得ないことが露呈した訳ですけれど、今回のライブドアの件でやはり日本の企業はまだ成長していない事が明らかになったという訳です。
フジテレビやニッポン放送のどこが公共のメディアなのでしょう。そして、今回のライブドアの接し方が下手だったことは誰しもが認めるところですが、株式会社として正しい手段を執ったのはどちらで、不正または汚い手段を使ったのでしょう。ナベツネが言った「オレの知らんヤツを入れる訳にはいかないからな」という迷言はこの場所にも生きていたのかと情けなくなってしまいました。この台詞があるところはダメです。古い常識の通用しない世界です。海外からバッシングされるものです。でも、それが「古狸」の拠り所なのです。
その「古狸」が勝ったニュースを見ていてもおもしろいはずがありません。プロ野球は古狸には勝てなかったけれど、ほんの少しだけ小さな穴が開きました。この穴は閉じてしまうかもしれませんが、取り敢えず少しでも光は差し込んだのです。でも、マスメディアの方には穴は開かないようです。つまり今までのくだらないゴシップ合戦が報道だと思っている阿呆どもの巣窟がそのまま残ると言うことです。そんなニュースを見ていても楽しいはずがありません。しかし、テレビでは暇さえあればそのニュースです。困ったものです。

今、BS-HiVisionで「サウンド・オブ・ミュージック」をやっています。心が洗われます。こういうものを見続けたいものです。


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