The Green Hills of Earth
2005年01月19日(水) |
後世に伝える事 / 体が痛いです / ワックスの成果 |
「被災の悲惨な状況を、後世に伝えていかなければならない」と言うフレーズをそこここで見かけました。(当然と言えば当然ですが)10年経って、被災を知らない子供が増えてきた。私たちはその時の悲惨さを知っている。だから知らない人に伝えていかなければならないのだと。 同じようなフレーズに戦争がありますね。戦争の悲惨さ、原(水)爆の悲惨さを後世に伝えていかなければならない…果たして伝わって居るんでしょうか。そして伝える必要があるのでしょうか。いや、理想論で言えば全くその通りです。戦争なんか誰だって嫌だって言うでしょうし、自分たちが悲惨な経験をしたのだから、この悲惨な経験を繰り返さないように後世に伝えたい、伝えなければと思うのは当然でしょう。しかし…
例えば会社で先輩から「若い内に苦労しておけ」とか言われた事はありませんか。 経験は肥やしですから、吸収力のある若い内に様々な事を経験しておいた方が良い。年をとってから「若い頃にもっと苦労しておけば良かった」とその人が思うからこそ、自分の部下(後輩)である若い者に同じ苦労、後悔をさせないよう自分の経験を語った言葉です。しかし、それを若い人は額面通り受け取るでしょうか。残念ながら答えは否。大抵は「このおっさんはなにを言っているの。適当に受け流しておけ」って感じでお終いでしょう。「今でも苦労しているのに、これ以上苦労なんかできるか。」「苦労なんかしたくないよ。」「俺はおまえと違って能力があるんだよ」そんな思いを持って居るんじゃないでしょうかね。そして、その若者が年をとった時、自分の部下となった若い者に「若い内に苦労はしておけよ」としみじみ言うのです。そんな輪廻が続きます。
人は自分で努力をして物事を覚えます。それが経験となります。人から聞いただけの事柄は自分の経験にはならず知識となります。知識を伝える事ができても、経験は伝える事ができないという事です。 同じ経験をしている人になら自分の気持ちはストレートに伝わりますが、知識しかない人に気持ちはストレートには伝わりません。それは、例えば会社の上司の愚痴とかバイト仲間のうわさ話とか何でも良いのですが、同じ体験をしている人に話す場合と全く門外漢の人に話す場合の伝わり方、理解の仕方を考えれば容易に理解出来るでしょう。 知識を正しく数値化して正しいロジックでシンボルを正しく伝える事ができればかなり性格に相手に伝わるかもしれません。が、双方にそれなりの専門知識が必要となりますし現実的な話ではありません。つまり、いくら悲惨さ(経験)を伝えようとしても、受ける側に同じ経験がなければそれは正しく伝わらないと言う事です。そう考えてしまうと、経験を後世に伝えようとする事のむなしさだけが残ってしまいます。
悲惨な状況を経験した私たちは、それ(経験)を後世に伝えるのではなく、「防災用品を手元に置く」(震災時に慌てずに避難出来るように)「避難する時は必ず靴を履く」(震災発生時はガラスが割れている可能性が高いから)というような知識を伝えて行くのが必要な事なのでしょうね。
※広島などで語り部として経験を伝えていらっしゃる方などについて否定をするつもりはございません。経験を伝えたいと思う方がいらっしゃり、それを受け取る人がいらっしゃるのですから、それはとても大切な事だと思います。100%思いは伝わらなくても、その話を聞くという経験が某かを伝える事になれば、それはとてもすばらしい事でしょう。総論と各論の違いと同様にお考え頂ければと思います。
膝と右手首が痛いんです。
二日にわたってリビングのフローリングに膝をついて洗浄、水拭き2回、ワックス掛け2回を行っていた後遺症ですね。 普段のずぼらが災いして、洗剤で洗ったら床の汚い事…洗浄と水拭きで疲れ果てました。その結果、右腕は肘から手首にかけて筋肉痛となりました。そして、その作業の間中ずっと這い回っていたのですから膝が痛くなるのも当然です。今度ワックスを掛ける時はスケートなどに使う膝カップをつけて作業した方が良いのかもしれません。
はぁ、温泉にでも入ってのんびりしたいものですねぇ。
結局今日一日筋肉痛で静養と相成ってしまいました。 ワックスを掛ける前の部屋と見比べるのが一番成果が分かりやすいのですけれど、残念ながら作業開始から終了までのスパンが長いため、同じ条件で撮影ができませんので、両方を載せても単純な比較ができない感じでしたので、今回仕上がった床の状態の写真を掲載致します。
 作業前は床に光沢はなかったんですよ。こんな風に映り混むなんて、忘れていた事です。 単純比較はできませんが14日の「最近の楽しみ」の写真と比べてみたらいいかと思います。
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