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2004年08月22日(日) 懐かしいLPと小金もちの気持ち / WE-407/23 / 三脚

家で不要になったものを、オークションに出品して処分しています。
全然使わないものなのに意外な高値が付いたとなればうれしい限りなんですが、実際には「え、こんなものまでうちにあったの? 何でこんなの買っていたんだろう」と思うようなものが多いです。つまり金を出して買ったのに、実は殆ど使っていないというか存在すら忘れ去られていたようなものが多かったって事で、お金をどぶに捨ていていると言うのと同義語と言う事かと思います。もったいないものですねぇ。

先日盆で実家に帰ったとき、実家においてあったLPレコードを数枚持ち帰ってきました。

  • Morning Island [渡辺貞夫]
  • Autumn Blow [渡辺貞夫]
  • Bird of Paradise [渡辺貞夫]
  • Animals [PinkFloyd]
  • InTrance [Scorpions]
  • Golden Prize Vol.2 [Carpenters]
  • Quatro [Suzi Quatro]
多分20数年ぶりに聞く音楽達です。懐かしさに涙が出てしまいそうです。

今日、オークションである人の評価を何気なく見たら、「SAEC WE-407/23」と言う文字が目にとまりました。ついでにその下には「SAEC セラミックヘッドシェル」というのも。SAECの407/23(よんまるなな・にーさん)と言えば、トーンアームの名機と言われるものですが、発売当時(多分1970年代後半)の値段は6万円台だったと記憶しています。しかしこの方、このトーンアームを十万円近い値段で落札されています。更にその407/23に付属していたセラミックヘッドシェルも2万円くらいで別途落札されているようです。すごいなぁ....これが発売された当時、入り浸っていたオーディオショップでこのアームの音を試聴して、トーンアーム一つでこうも音が変わるものかと感動した記憶があります。凄く欲しかったけど手の届く値段じゃありませんでした。TANNOYのARDEN(スピーカー)とSAEC WE-407/23(トーンアーム)、これはいつかは手に入れたい夢の製品となった訳です....そして現在、実はその両方ともうちのリビングに鎮座ましましているんですけれどね。っていうか、まず、程度の良いARDENがあったので有無を言わずに買いました。そして、その音を引き出すステレオ装置を買っている内にいまのシステムになった。その中にいまのレコードプレイヤも含まれているというか、このトーンアームだったからこのレコードプレイヤを買ったんですよね。音はとても満足しています。Luxman C-8f+M-8fにSonus faberのCremonaという再生環境を持つ人が近くにいるのですが、さすがにそれに比べると、うちのシステムは「やんちゃ坊主」に思えてしまいますけれどね。でも、うちのはうちので良い音させてくれるんですよ。
....それにしても凄い高値だなぁ。確かに写真を見る限り程度は良さそうですが、それでも凄い値段だ。少しだけ金持ちになった気分です。


WE-407/23

先に書いたSAECのWE-407/23を写真に撮ってみました。今までにも何度か撮った事があるのですが、まぁD70を使いたかったと言う事で....
SAEC WE-407/23全体図

これがその全貌です。レコードプレイヤーはLUXMAN PD-350というものです。写真をクリックするともう少し大きな画像になります。写真はD70にMicro Nikkor 55/f:2.8を使ってマニュアル撮影しました。f2.8で1秒露出というところです。

407/23支点部

この辺りが407/23の真骨頂トーンアームの動きを損なわずに支えるダブル・ナイフ・エッジの支点部分です。左側に上向きのホームベースみたいな五角形のものはアンチ・スケーティング(インサイド・フォース・キャンセラー)の錘で、釣り糸で釣り下がっています。糸は真上の鉤棒で90度横に方向を転換し、アーム中心部の周囲に比べてちょっとだけカラフルな棒に引っ掛けられています。レコードをトレースすると針は内側に行こうとする力が働きますので、この錘でその力を相殺しているのです。

セラミックのヘッドシェル

これが一つで2万円したというヘッドシェルです。図中の「SAECと描かれた部分から後ろの白い長方形、これだけがその対象です。下に下がっている黒いものはDENON(デンオンです。デノンじゃないですからね)のDL-103というカートリッジ。ずっと私のリファレンスになっているので、今更他のカートリッジに変えようとは思いません。もう30年近くこれを愛用していますね。
右側に伸びる取っ手の後ろ側がくすんだ白になっているのがわかりますか。これがセラミックなんです。取っ手から前の部分は内側はセラミックですが、上にアルミのカバーを掛けられた感じです。これで2万円かぁ。ま、10万円になったとしても手放すつもりはないので、いくらになっても関係ないんですけれどね。


三脚

普段はSLIKのSPRINT PRO GMというものを使っています。(link)

ザックに入る大きさで手軽に使えて便利なんですよ。しかし、先の407/23を撮るときにはその弱点を露呈しました。足を一杯に伸ばしたとき、足が弱くなってぐらぐらしちゃうんです。今回の撮影はストロボを焚かないで1秒かそれ以上の露出をしましたのでぐらついてしまうとぼけてしまうんですよ。足をある程度縮めた状態ならあんまり不満はないんですけれどねぇ。

そんな訳で秘密兵器の登場でした。SLIK PROFESSIONAL II(link 何で日本語ページにはないんだろう?)
PROFESSIONAL II

こちらは中判カメラなどを支えるためのもので、数十キロの力をかけてもびくともしない太い足とハンドルを回すときはスムースに動くけれど、エレベータを押したときには逆回転しないウォームギアなどを採用して、どっしりと構えてくれます。その代わり重量が4.8kg位あります。

先のSPRINTで撮ったときにはぶれてどうしようもなかった写真ですが、PROFESSIONALIIに変えたらぴったりどっしりとして、安心して撮影が出来ました。
しかし、困ったことが....サブカメラとして先日買ったばかりのSANYO DSC-J4ですが、どうも調子が悪いようです。この三脚の写真を見ても分かると思いますがフォーカスがどこにもあっていない。起動時のも異音を発して暫く悩んでいますし、どうも初期不良のようですね。早々に修理に出さないとだめなように思えます。ま、電化製品に初期不良はつき物ですから怒っちゃいけません。我慢我慢。ええ、以前にもSANYOのデジカメを使ったことがあって、その時は私の不注意で壊したんですけれど、そのときの対応はとても良かったんですよ。変わっていないことを祈ります。


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