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2005年02月09日(水) 星新一

穴がある。真っ暗で、底は見えない。
大きさはだいたいバスケットボールのゴールくらいだ。
昨晩死んだ愛犬ステファニーの犬小屋を掃除しようと持ち上げたら、
穴がぽっかり開いていた。ステファニーが掘ったのだろうか。
いや、小屋の床には穴が開いていないし、地面はコンクリートなので
掘れるわけがない。さっぱり見当がつかない。穴に顔を近づけてみる。
穴の中を凝視するが、何も見えない。その辺にあった石を落としてみるが、
何も聞こえない。相当深い穴らしい。大声を出してみた。しかし、そのまま
声は消えていった。手を突っ込んでみようにも、怖くて出来ない。

この文章を読んで俺は星新一のアレを連想した。
分かる人にはわかるだろうか。分からない人は名作集「ボッコちゃん」
あたりを読めばきっとわかってくれる。
中学生だったころ読んだショートショート。あの新鮮な感動をもう一度味わいたい。


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