レベル1への道。
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2009年01月13日(火) クジラの彼とか太陽の簒奪者とか。

「クジラ〜」は有川浩の短編集。

「空の中」と、「海の底」、両長編の後日談もありの、ファンには嬉しい作り。やー、私それ知らなくてね。知ってたらもっと早く借りたわよ。

「脱柵エレジー」と、「ファイターパイロットの君」が良いかと。

「ロールアウト」も、エピソードとしては面白い。ちょっとオチがキレイすぎるんだけど。「脱柵〜」もオチがキレイなのは変わらないんだけど、こちらはうまいなぁと、思っちゃったわ。「ファイター〜」はですね、子供出されると子持ちには効くんですよ。

いずれも、「ラブコメ今昔」と同じく、綿密取材系自衛隊モノ。

「太陽の〜」は野尻泡介の長編。本格SF。

面白かったよ。

ファーストコンタクトものなんだけど、コンタクトするまでの過程がギリギリするくらい面白い。異星人と、異星人の引き起こした事象の、訳の分からなさ、が良く出てて。緊張しながら読む感じ。

まあ、出てきちゃうと白ける部分はもちろん大ありなんだけど…チャレンジングでいいんではないでしょうかね。

そういう、状況作りとか雰囲気の説明が、カタすぎず、嘘っぽくなくて好きだなぁ。

ま、美しさから言ったら、「沈黙のフライバイ」には敵わないんだけどね。あれは本当に素敵だった。


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玲 |HomePage

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