最近、カメラのページの更新をサボりつつあるのは、私が心の中の何かを投影させるために、音楽や文学の世界にひたり切っているからなのかもしれない。
カメラで心の中を語ることはきっと難しいだろう。例えば、あの人はニコンFを持ち出しているから今はこんな気持ちなのだろう、などということは量りにくい。あの人はいつも標準レンズばかり使っているのに、今日は広角レンズだから、きっと気持ちが落ち込んでいるんだろうなんて、そんなこと絶対に有り得ない。
そう考えてみると、カメラ仲間たちとの関係も、単にカメラという固体を通して会話をしているだけで、お互いの本心などは見せていないことになる。むしろ、写真という作品を通してのほうが心の中を語りやすいのかもしれない。
|