補完日記
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2002年01月22日(火) 昨日のぶん。

episode6: Souvenir



「あいつどこ行ったんや」


最初にボスの口をついたのは、そのことだった。


「はよ金出さんかいコラァ」

声がくぐもっていたのは、さっき渡したばかりのキャンディーを
口に入れたまま話しているからだ。
(ちなみにキャンディーは自分がこの間行ったディズニーシーの
お土産のハロウィン型だ。怒られるかと思ったら案外喜んで
くれてるようでホッとした。)
そして手にも渡したばかりの拳銃が握られている。

彼女を狙うために。




女は、ドラム缶だけがぽつんと置かれた場所に呆然として
へたりこんでいた。
仲間が強引に立たせようとしても、反抗する気力もないらしく
だらりと為すがままに立ち上がる。


ボスの質問には答えようとしない。
・・・・・知らないのかもしらなかった。


女は不満げに顔を歪めた。

「モウ・・・オソカッタノヨ!!」


ボスが低く舌を打つのが聞こえた。
それから、ゆっくりと銃口を女の方へ向ける。



引き金を、ボスはひくだろうか?

ゆっくりとボスの指に力が入るのを見た瞬間。





あ。

間違えた。


あの銃は、仲間に渡そうと思ってたお土産だったんだーーーー!!



今更気付いても後の祭りである。
銃口から飛び出たカラフルな花は、女の存在よりもボスの機嫌を
損ねたらしく、この日何度目か分からない(しかも最強の)
蹴りを食らわされたのだった・・・。


「アホ・・・」


「スイマセン」

自分に向かって投げ捨てられたおもちゃの拳銃は見事に頭の上に
落ちて来た。

・・・・痛い。


ボクはあいつを恨んだ。

今日はあんなに朝早くから呼び出されたから、慌ててお土産の
袋に本物の拳銃もボスのキャンディーも(とにかくいつもの
所持品全部を)一緒にして持ってきてしまったのだ。

それさえなければ、きっと今日ボスに蹴られる回数は半分以下
だったに違いない。



ああ。

本当に、さっさと見つかって欲しい。

それで、ボスの機嫌が直るとも限らないが−−−−−−。





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ディズニーシーに行ったことがないので本当にそんな
お土産が売ってるのかどうかは知りません(笑)
ランドの方にハロウィンキャンディーは売っていた。
(ような気がする。)





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