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内向的恐妻家の日記
こんばんは、こうです。
先日、いつものように満員電車のシートに座りながら帰宅していた所、遠くの方で 喧嘩が始まりました。
どうも、携帯電話でしゃべっていた中年サラリーマンが注意された事に逆切れし、 注意したこれまた弱そうな中年サラリーマンに暴力を振るったようでした。
私はというと、事が遠くで起こったという事もあり、推移を見守るだけでしたが、 思わず電車男の話しを思い出してしまいました。
まあ、こういった出来事は都会の通勤電車では、割と日常茶飯事ですよね。
しばらく注意をそちらに向けていると、次に、横浜ベイスターズの山下監督を もっと強面にしたようなおじさんが喧嘩の仲裁に入ったみたいで、場は話し合い のステージへと推移しました。
ここで登場してくるのが、私の2つ隣りに座っていたメガネのフレッシュマン君。
喧嘩の声が聞こえてくると、周りはみんな無視している中、腰を浮かせてずっと 行きたそうなそぶりを見せ、逆切れおやじが手を出した時には、ついに立ち上がって 喧嘩の方に歩いていきました。
生憎、仲裁権は山下おじさんに取られてしまい、ほどなくすごすごと帰ってきた のですが、元の席に座りながらも、体はウズウズとしているようでした。
そしてしばらくすると、山下おじさんと逆切れサラリーマンとの話し合いが 終わったのか、山下おじさんは、皆に向かいこう言いました。
「次の駅で私達は降りて交渉する事となったのですが、事の証明をするのに、 私一人では信頼に欠けるので、どなたか起こった事を一緒に証言してくれる方は いないでしょうか。」
一瞬ざわめく車内。
揉め事にわざわざ自分から関わり、帰宅途中に途中下車しようとする人なんて、 そうはおりません。
その中、そのフレッシュマンだけは違いました。
「はい。私見てました。」
そう言って、かれは勢いよく手を挙げました。
そして次の駅で、血気盛んな逆切れ中年男性、注意したのに逆切れされ弱弱しい 中年男性、山下おじさん、メガネフレッシュマンの4人は降りて行きました。
一応、これが事の顛末です。
こう書いてしまうと、このフレッシュマンは、揉め事に首を突っ込みたがる ちょっと怪しい人に思えてしまうかもしれません。
ですが、その場にいた私としては、このフレッシュマンの行動に惹かれるものが あったのも事実です。
特に最後、次の駅で降りるため席を立ち上がるとき、
「この席、どうぞ。」
と言って、女性に席を譲った時には、
この人になら、抱かれてもいいっ。。。
と思いましたもん。(※1)
※1 念のため言っておくと、そういう趣味はありません。。。
暴力を振るわれた当人でもないのに、ちょっとでもこう思うという事は、本当に エルメスさんの気持ちがわかるような気がします。
私もちょっとは見習いたい、と思うのですが、つれの考えは少々違うんですよね。
「そんなの絶対止めてね。 巻き込まれるだけ損なんだから。」
う〜ん。。。
ニュースで、若者に注意したのに逆に殺されてしまった人のニュースとかみて、 私はその人をつい尊敬してしまうのですが、逆につれはその人の事を、思慮が 足りない浅はかな人のように扱き下ろします。
う〜ん。。。こういった考え方をするつれは、あまり好きではないですね。
確かにそうなのかもしれないけど、それを認めてしまったら、私は一生、この性格から 抜け出せないような気がします。
一応、心の中だけでは、悪い事を注意する気持ちを忘れないで、でも実際は家族の為に 何もしない、というスタンスを持っていればいいのかな、なんて思います。
もう、一人だけの体ではないわけですしね。
「じゃあ、今からゆうたと寝るから、洗い物とゴミ整理しておいてね。」
。。。でもそれなら、もう少しぐらいこの体を労わってもらってもいいのに。。。
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