チョウたちの時間

山田正紀の「チョウたちの時間」を読了。20年振り? 例によってまったくストーリーは覚えていなかった。こんな話だっけ。電子の直径を光が横切るのにかかる時間を「時間粒子」と呼ぶという設定にすごい衝撃を受けたのは覚えているんだけど,他は新作を読んでいるのと変わりませんな。人間の「時間」に干渉してくる強大な敵との戦いが描かれているんだけど,いまどきのSFだったら,出てくる「敵」をとことん異形のものとして描くんだろうと思う。ここではファンタジーっぽい扱いになってしまっています。今の視点で見ればそこが物足りない。とはいえ山田正紀はすごいね。
2003年07月01日(火)

ま2の本日記 / ま2