地球・精神分析記録

うーん懐かしい。山田正紀の傑作「地球・精神分析記録」を再読。徳間デュアル文庫はこうした過去の傑作を続々復刊しているので楽しみです。

人類が集合的無意識を失ってしまった未来,それを補うために4体の神話ロボット(悲哀,憎悪,愛,狂気)が作られた世界..という設定で痺れまくった記憶があります。今読んでみると「狂っているのは自分なのか世界なのか」という自己認識がテーマとなっていることに気づいたりして(読んだのは中学生とかですからね)。エンターテインメント性はいまいちって気もするし,ところどころ古臭い記述もあるけど,こんな誰も書いたことの無いSFを平気で書いちゃうんだもんなあ。やっぱり山田正紀はすごいや。
2002年06月10日(月)

ま2の本日記 / ま2