空のオルゴール

中島らもの「空のオルゴール」読了。中島らもは天才と思うが,これはいまいち。パリの奇術師たちを付けねらう謎の一味が出てきて,こいつらと奇術師たちの戦いがメインストーリーです。

ロベール・ウーダン(昔の大奇術師)を調べるためにパリにいった大学生がこのごたごたに巻き込まれて,格闘あり,奇術あり,ロベール・ウーダンが奇術で暴動を抑えたエピソードありで,これを中嶋らもが書くんだからつまらないはずはないのだけど,なんかいまいちなんだよなあ。最初の奇術師が殺されて,唐突に敵の正体がわかるのも不自然だし,この敵たちも小説的リアリティが無いしなー。わざとそういうの狙ったのだろうか。
2002年05月25日(土)

ま2の本日記 / ま2