カリフォルニアの炎 |
『カリフォルニアの炎』は,ニール・ケアリーシリーズで大人気のドン・ウィンズロウの新刊で,非ニールなので角川から出るらしい(ニールものは創元)。いやもう面白いのなんの,途中で止められません。舞台は火災保険会社で,主人公はそこの調査員。ロシア人の金持ちの家が焼けて,そこから奥さんの死体が見つかる。当局は失火と断定するけど,主人公はしつこく調査を進め,放火/殺人じゃないかと疑い始める。てなはなし。
保険会社の内幕もオモロイ。裁判の様子もオモロイ。マフィアの成り上がりもオモロイ。保険金詐欺の手口もオモロイ。なによりも主人公がいいです。とにかく四面楚歌の中で絶望的な捜査を進めるあたりが感動モノですね。ラストはワタシ的には意外な方向に行きました。
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2001年10月04日(木)
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