ふらりふらり帖 << past index will >>
お仕事の合間に、空をゆうゆうと横切っていった飛行船。 久しぶりに見ました。 のほほ〜ん 今日は汗ばむほどの陽気だったので、 大きく窓を開け放って一日すごしました。 流れ込む風があたたかくてビックリ。 小川洋子「薬指の標本」を読みました。 見えない糸でゆっくりと確実に心と体の自由を奪われ ついには、自分の意志で扉を押す。 密室に立ちこめる濃い空気。 標本の中に封じ込められ、二度と外に出ることはない。 記憶のどこかにある、閉じられた部屋。 二度とその部屋に戻らないために、鍵をかけた。 かつて、そんな話を聞いたことがありました。
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