フヌケ日記
台所の隅っこでしなびてころがってた大根の尻尾のように

2001年08月12日(日) 祖父(母方)お亡くなり

そんな訳で、以前から弱っていた母方のマイグランパがお亡くなりになりました。
アチャー。祖父全滅。まいった。
この暑さですからね、ご老人にはコタエル季節なのですね、う〜ん。
荷物的に夏コミの旅装を解く前だったのでそのまま実家に明日急遽帰ることになりました。目まぐるしい。
しかし何だか実感がわきません。いや、覚悟は数年も昔に済ませていたんですが…実際お亡くなりになられてみると死というよりやはり不在の感が。ただ、ずっと不在になるわけですが。
何しろ人の死に目に遭ったことなど一度もないもんで。気がついたらもうご遺体に。御遺体を見るとなんかこう…動かないし、喋らないし…ご本人のキモチもまったく解らないし。やはり死とかいうものの実感なんかは生きているうちは理解不能であります。ていうか記憶の内には今までどおりの姿があるのにご本人がもう動かないというのがなんとも違和感をね。そんでそのうち忘却ッス。
しかし死に目に遭うとまたもっと違った見方になるかも知れないッスね。…できることならお遭いしたくありませんが、このさきずっとそうはいくまい。嫌だなあ。そんときは何て言ったらいいのか解んないです。直前にはおそらく何か嘘をつくことになりそうだし。他人の気持ちに他人の自分が何を口出しできるのかもう皆目解らんですよ。そんな訳で、この先いまわの際に私に会うお方はお気の毒です。多分黙って気まずそうに突っ立ってるッス。まさか話題をふってくれなんて言えないし、うっかり「どうしよう…?」とか聞きそう。マイッタ。
 
 まあ、そんなわけで勝手な願いながら、今日産まれた人にはたくましくすくすくと育ってほしいもんです。なんたって入れ替わりで来たんだからね。頼むよ!

とまあ、そんなわけで手向けだ!とばかりに酒買ってきました。おじーさんのぶんも飲むのさ!自分なりにお見送り。酒臭い身で葬式に参列予定。


 <昨日だってあるさ  intex  明日があるさ>


ライカ・M・7 [MAIL] [HOMEPAGE]