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2002年07月22日(月)
未完成のうた



無題ドキュメント




前を見ると、無数の道が存在する。


 


後ろを見ると、たったの一本の道しか存在しない。


 


 


未来は無限だが、過去は一つしかない。


無限の選択から、自分で決めた唯一つの道。


 


よくある表現で「レールを走るような人生」と言うのがある。


 


自分の人生なんて、決まっているんだよ、と言う例えである。


 


しかし、そんなことは無い。


 


少なくとも、帰り道、普段は右へ曲がれば家に着くのに、ふと左に曲がる。


これだけで、あなたは自分の意思で、その瞬間を選んだことになる。


 


だから、「自分の人生はもう決まっている」と言う人は、


「自分の人生を自ら決めにかかっている」と言うことと


同義なんだと思う。


 


未来は、これから決めるものだと言う意識が剥離して、


現実が過去からの積み重ねだと錯覚を起こしたときに、


未来へ向かう無限の選択を放棄してしまうんだろうな。


 


何でこんなことを書いているのか。


 


今の自分の状態が、正にこんな状態だと感じているから。


 


頭では分かっている。


 


未来は無限。過去は必然。現在は壊れそうな位にもろい。


 


壊れることを恐れて、必然と言う強固なものにすがる。


 


強いもの、壊れないものから、今を描くから、何も変わらない未来を想像する。


 


 


「まず、その道を左に曲がろう」