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2001年03月08日(木)
クーデター

 今,日本でクーデターが起こっている。森首相の退陣をめぐる問題だ。3月5日、与党は反対多数で内閣不信任案を否決した。これはつまり「森内閣続行」を国会の場で全国民の前で認めたことに他ならない。不信任案否決から3日経った今現在、森退陣の動きは強い。森退陣を求める理由がこれまた腹立たしい。夏の参議院選に勝てないから、と言う自分たちしか見えていない理由だ。日本がこのままでは・・・・と言う論議が聞こえてこない中の森退陣である。恐いのは選挙に勝てるように森を退陣に追い込むと言う事。総理大臣は日本の代表だ。その代表を「自分たちが勝てなくなる」と言う理由で辞めさせる。日本の国よりも自分たちの議員バッチが重要なのだ。その為には一度内閣不信任案を否決したにもかかわらず森首相を辞めさせるらしい。
 これは明らかにクーデターだと思う。政治家が表立たないようにこそこそやっているクーデターだ。手順がどう考えてもおかしい。自分たち(自民党、公明党、保守党)の連中が議員でいるために内閣不信任案を否決して、自分たちが政権を持ちつづけるために森退陣を進める。これがクーデターでなくて何がクーデターなんだ!、と思う。
 国民の中には「森退陣」を要求する流れは非常に強い。それに便乗しての行動だが、この一連の行動は間違いなくクーデターである。これをクーデターと言うニュースは少ない。このまま森首相が辞めても、結局このままでは何も変わらないのに、「とりあえず森首相が辞めれば・・・」と言う雰囲気が強い。自民党が政治を支配する、この流れは変わらないのに。
 日本はいつのまにか独裁政権がしかれてしまった。いつの間にか私は独裁政権に慣れすぎてその事を意識できなくなった。今回の一連の出来事が「日本は独裁政権なんだ」と言うことを気づかせた。気づいた所で行動に移せない自分が悲しい。