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2003年06月28日(土)  スティーヴン・キング

昨日、例の実験の被験者に行く時に、
駅の本屋で「グリーン・マイル」の1巻と2巻を買った。

今回の被験者は、
椅子に座って本を読んで、
ちょっと暑さ・寒さを我慢すればお金がもらえるという
なんともありがたい小遣い稼ぎなのである。
全8回だけど。

で、「グリーン・マイル」。
映画は見損ねたがスティーヴン・キングは好きなので
という理由のほかに、
新潮文庫のキャンペーンに乗らされて
というのも大きな理由。

アメリカで出版されたのと同じ、6巻分冊の形で出されている。
けれど、もう全部の巻がとっくに出版されているので、
次の巻が出版されるひと月後を心待ちにする、という醍醐味はない。
わざわざひと月待つのも悪くないと思ったが、
やはり続きが気になるのと、
1冊が薄いので実験中にも読み終えてしまうのではという考えから、
昨日、初めの2冊を買ってしまった。

面白い。
キングの純ホラー作品を読んでいる時には、
一息ついて目を閉じたら恐怖映像が残像のように頭の中に現れる、
そんな怖さがあるような気がするが、
「グリーン・マイル」はそういうタイプのホラーではない。
少なくとも、今はまだ。
だが既に、何かただならぬものが隠されているという緊張感と、
じわじわと迫ってくる欠片のようなものがあるので、
これからの展開が楽しみ。



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髪の毛の一本一本が記憶を蓄えておくところだったら。


真 |MAIL