英語通訳の極道
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2003年03月20日(木) ニオウ?


私は、トータルすると20年近く、教えることで食ってきた。

教師といっても、いつも別に本業があった。学生、研究者、翻訳・通訳者など、そのときどきで。だから、副業という意味合いが強い。

しかし、教師という職業は大好きで、職業人生の最後を飾るのは、これだと思っている。そして、教壇の上で、一発ジョークをかまして、ニヤッと笑い、その場に倒れこんで、この世からおさらばするというのが、理想の死に方だと思っている。

いずれにしても、そういう歴史を踏んできたからか、しゃべると「教師臭さ」があるのは否めない。

まさか学生に向かって、「オレさー、今日、もうやってらんねーんだよー」なんて投げやりな態度は見せられない。

「ヒトを導く」仕事をしていると、どうしても多少の説教臭さが出てくる。

でも‥‥好きじゃないんだよねー、そういうクササ、私は ^^;

ある時、例によって、神憑りにでもあったように、あれはこうで、ここはああで、ああするとこうなって、そして、そのとき私は‥‥

てな話をしていると、一緒にいた女友達が、私の話なんかまったく聞いてもいない様子で、突然思い出したように、

「いるんだよね、どこにでも」
ボソッともらした。

「嫌われるんだよね、若い女の子に」
「‥‥?」

「本人は自覚してないんだけど」
「お、オレ‥‥??」

「あ、あなたのことじゃないよ。心配しないで。ちょっと思い出しただけ」
「な、な、何を?」

うろたえる私に、彼女が言った。

会社でも、大学でも、飲み屋でも、



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のことよ。

はぁ〜、痛いとこついてるねぇ。
オヤジって、見抜かれてるんだねぇ。若い女の子に。

都合よく解釈すれば、私の女友達は、あなたにはそんなオヤジにはなって欲しくない、と言いたかったのかもしれない。が、この言葉は、今でも重く胸に残っている。

という訳で、もしこのコラムで私が、「臭く」なり過ぎていたら、ぜひご指摘いただきたい。

ニオイのしないオヤジを目指します、できる限り。はい。

*    *    *

ところで、うれしいニュースがある。

先日、保証期間切れ直後に、液晶不良で修理に出したセイコーインスツルメンツの電子辞書、SR9200が戻ってきた。ちゃんと直ってる \(^o^)/

おまけに、何と、無料修理だった。

どういう事情で、無料にしてもらったのかは分からないが、これでセイコーの好感度が100ポイントくらいアップ。

メーカーのみなさん、ここですよ、ここ。大切なのは。顧客サービス。

ひとりのユーザが喜べば、こうしてWebでしゃべり、また10人の新しいユーザが生まれる。ところが、ちょっと手を抜いて評判を落とすと、100人の顧客を失う。

修理されてきたのはいいが、これからはもう少し注意して扱わなければならない。電子辞書は、剛性という点ではまだ、気軽にかばんに放り込んで持ち歩ける道具ではない。ノートパソコンと同じようなケアが必要だ。

*    *    *

そういえば、最近、同じくセイコーインスツルメンツからSR-T6500という電子辞書が発売された。

待望のCobuildと、リーダーズプラスが収録されている。英語学習者にはCobuildがありがたいし、現場の通訳者には、リーダーズプラスが重宝する。

外出のついでに、ヨドバシカメラでチェックしてきた。SR9200と同じような造りだが、さらに薄く軽くなっている。「決定」と「戻り」ボタンがメタリックになった。キーのクリック感は悪くないが、「入力漏れ」が生じる。つまり、カチッと打鍵音がしても入力されていない時がある。強めにキーを押さなくてはならない。私には、SR9200のキーボードのほうが使いやすい。

それと、液晶だが、店頭展示品は、縦縞状に表示欠落があった。私が修理に出したSR-9200と同じような不良。展示品は痛みやすいものだが、それでも、やはり液晶は弱点のようだ。

さて、買うかどうか。判断は難しい。ハードが改良されるのを待つか。しかし、ソフトは今すぐ役に立つ。定価48,000円というのが、決め手かな。

ところで、リーダーズには、電子ブック、CD-ROM、ソニーのデータウォークマン、そして、SR9200と、たった一つのコンテンツに10万円近い投資をしてきた。これって、同じコンテンツに何重にもお金を払っている訳で、何か納得できないと感じるのは、私だけか?


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