英語通訳の極道
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2003年03月19日(水) |
私の「ラジオ英会話」勉強法 |
昨日、私の英語学習の原点が、故松本亨先生のNHK「ラジオ英会話」にあったという話をした。
ところで、このラジオ講座、無料で利用できる良質のプログラムがたくさん提供され、いまだに根強い人気がある。読者の皆さんにも、お気に入りのプログラムのひとつや二つ、実際に聞かれている人がいるかもしれないが、どういう使い方をされているだろうか?
余計なお世話かもしれないが、もし何かのお役に立てるなら、私の「ラジオ英会話」勉強法をお話しよう。
私は、最初ラジオ講座を聞き始めた頃、ちゃんとテキストを読んで予習をしていた。そして、放送を聞きながら、リピートしたり、会話練習をしたり。放送後は復習をして、すべてのスキットを繰り返し読んで暗記した。
しかし、そのうち予習をしなくなった。集中して、真剣度を増すためだ。
しばらくすると、復習もやめた。ただ、やめただけではない。15分だったか20分の放送終了時に、スキットすべての暗記ができていることを、自分に課したのだ。そうすると、さらに真剣に放送に集中する。
つまり、放送を聞いて、練習をして、暗記する、という一連の学習プロセスに「時間制限」を加えて、自分を追い込んだのだ。
それは無茶だろうと思われるかもしれないが、慣れると難しいことではない。人間の脳は、甘やかすとどんどん楽な方へ逃げる。鍛えれば、驚くほどの力を発揮する。
この「時間」ファクターは、集中力とスピードを養う上で、非常に重要である。
そのうち私は、放送中にテキストも見なくなった。会話練習部分では、自分のパートが分からなければ困るのだが、耳から一度か二度聞けば、すべてを覚えてしまった。
こうして、毎日の英会話の放送内容を、放送時間20分内に完璧に習得することができるまでに、自分の脳を鍛えた。これくらい、やる気を出せばだれでもできる。
この、
勉強法。絶大な効果があった。その後、「繰り返し音読」とあわせ、私の語学勉強法の根幹をなすようになる。
実は、後年になって、この練習法が通訳訓練にも非常に役に立つ、ということを身をもって知るようになるのだが、これについて詳しくは、また機会を改めて。
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