8時までにゲートに行って並ぶがよろし。というのが万博の攻略法らしい。 並ぶゲートは企業パビリオンを狙うなら、北ゲートがよいらしい。 本日の計画は6時頃起床→7時ホテル出発→8時頃北ゲート到着というもの。 ところが、前日のつまらない無駄話夜更かしがたたってしまい、起きたら7時です。 急いで用意をして、ホテルを出発したもののその時点で7時40分くらい。 車で藤が丘というところまで行って、車を停め、そこからリニモに乗るのがいいそうな。 このあたりは頼りになるよりこさんの調査。 藤が丘では万博駐車場でも一般駐車場でもあまり値段は変わらないそうです。 ということで、レインボーパーキングという素敵な名前の駐車場に停めました。 名古屋の人は「嫌きち」な駐車の人が多い。ドアパンとか気にしないのか。
そんでもって、ここから噂のリニモに乗ります。 リニモは既に長蛇の列。切符を買うのに並び、そしてホームに行くのに並びます。 ここで、私たちは二人で一万円ずつ出し合い共通のお財布を作ることにしました。 これで、切符を買ったり何かを食べたりする時に二人分買うことが出来ます。名案だ。 ぞろぞろ並んで切符を買ってぞろぞろ並んでリニモに乗り込みました。 リニモは対面4人がけの座席。 運良く私たちは座れたのだけれど、向かいの座席には小学生らしき女の子が 二人がけの席に4人でどう座るか考え中でした。小さいけど3人が限界。 一人だけ立っているという状況が仲間内的にNGなのか、 ついに4人とも立ち、荷物を座席に置いてしまいました。 そんなんだったら、誰かに譲ってあげなょ。。。 リニモはリニアモーターカーのくせにちょっと走ったら次の駅に止まります。 なので、ちっともスピード感が体感できません。 相棒が上海で乗ったリニアは磁力でびりびりしたって言ってたのになぁ。 調べたら最高速度約100Kmでした。新幹線の方が早いやん。。。 なので、なんだかゆりかもめかモノレールに乗った気分でした。
万博会場に着いたら既に9時を過ぎていて、開門していました。 まるっと出遅れましたな。。。もう、当日予約端末とかでの予約は無理でしょ。 入場の列に並ぶのですが、手荷物検査と金属探知ゲートを通過するのでさくさく進みません。 事前にWEBから予約した10時のマンモスに間に合うかどうかな感じ。 今回、ペットボトルは会場の中に持って入れません。 なので、新品でも入り口で全部、没収です。 ゲートの前にも自販機があるのにそこで買ったら取り上げなの。 自販機に「会場内には持ち込めません」とか貼り紙しておきなよ。。。 しかも、会場内にもペットボトルの飲み物が普通に売っているのです。 ヘンな液体をペットボトルに入れて持ち込まないようにということでしょうが それにしてもひどい感じです。飛行機みたいに、フリフリマシーンにかけたらいいのに。
金属探知ゲートをさっくり通過するために、いつも飛行機では95%の確率でひっかかるベルトも 外して挑みました。ベルトを手にして入場する万博ってどうよ? 荷物検査も中が「もっと見えるように開いてください」とか言われたので 「どうぞ、勝手に見てください」と答えたら「私たちは触ってはいけないきまりなんです」なんですと。 本当に面倒。。。 どうにか入場したのは9時45分くらい。 予約していたのは「グローバルハウス・ブルー」のマンモスだったので 右も左もわからない会場を必死でマンモス目指して行きました。 グローバルハウス・ブルーとオレンジはマンモスラボに行く前に何かを見せてくれるらしいのですが、 全く予備知識もないままに駆け込み入場しました。 ブルーはソニー提供の縦9m横50mの画面で映像を見せてくれました。 ちょっとソフトにまとまりのなさは感じたものの、大画面での迫力はやっぱりすごかったです。 その後はいよいよお目当てのマンモスラボでございます。 てろてろ歩いてマンモスラボに移動してムービングウォークに乗りマンモスの前を通過。 冷凍マンモスは頭部と前足が展示してありました。 みんな、あっという間だとか言っていたけれど、あれでも充分見れましたよん。 「マンモスだけ・・・」とか言う評判ですが、化石じゃなくて肉もついている約18000年前のマンモスが 今、ここにあるってすごいことだと思うんだよね。 18000年間凍土の中で守られてきたことも、 そして湿度と温度が高い日本でもそれが展示できる技術もすごい。 世の中CGとかすごいものはいっぱいあるけれど、本当にすごいのは自然の中の偶然と それを保持する見えないテクノロジーなんだって思いました。 それが、すごいものに慣れてしまった日本人にとっては「マンモスがあるだけ」なんだろうな。 そんなわけで私はマンモスを見て結構、満足したわけです。
そこからお目当ての企業パビリオンに行くも、やはり一番見たい日立は長時間待ち。 待ち時間が比較的少ない「ワンダーサーカス電力館」に並んでみました。 これはトラムのようなライドに乗って移動して行くのです。 ディズニーランドの「ピーターパン空の旅」みたいな感じかな。 ライドとか仕組みはよく出来ていたのですが、ちょっと展示物の作りこみがしょぼかったです。 雲が綿で出来ていたり、ジャングルの茂みが学芸会の紙で作ったヤツみたいだった(笑) 仕事柄そういうのがすごく気になるんだよねー。
その後はふらふらと外国パビリオンを見たり妙な外国のカレー味のパイみたいなのを食べたり。 日本ガイシ提供の「ウォーターラボ」にもほとんど待つことなく入れました。 ここは3Dメガネをかけて水を使った不思議な実験ショーを見るようなとこ。 押井守がプロデュースする「めざめの方舟」の整理券をもらって お昼ごはんにカレーを食べるべく別の外国館のゾーンに移動しました。 インドカレーを食べたのですが、これが猛烈、辛かった。 ビーフよりはチキンの方が辛くないということだったのですが、チキンでも充分辛いのよぅ。 よりこさんと二人で同じメニューをセレクトしたのですが、 「なんで二人でこんな辛いカレー食べてんのょ。」と激しく後悔。 ナンは美味しいんだけどねぇ。違うものを買って二人でシェアすればよかった。 食べ終わったくらいに、事前にオススメしていただいたのはマレーシア館の傍で売っている ロティーチャナイというものだということが判明したのです。 見た目は同じような感じなんだけど、ナンみたいなのがインドのよりふわふわしてて美味しそう。 インドカレーとマレーシア館は目と鼻の先だったのだ。くそぅ。
「めざめの方舟」は押井ワールドを見事に造形物として再現していました。 押井ファンには映像で見ていたものが立体造形になっただけで、感動なんだろうなぁ。 私も押井守はそこそこ好きなので、じっくりと楽しめました。 ただ、造形物には一切動きがなく、映像と音響と照明だけで勝負なんだよね。 ふらっと入った押井守を知らない人にはちんぷんかんぷんでしょう。 ちょっとコアな世界に走りすぎなので、万博という万人が見るものには場違いな感じ。
ここからキッコロゴンドラに乗って、遠くの方の外国パビリオンゾーンを攻めてみました。 ヨーロッパ系のパビリオンが沢山あります。 ロシア館にはマンモスの骨格標本のレプリカがありました。 写真も撮れるのです。 他にもポーランド館、イギリス館、チェコ館を見ました。 ベルギー館は臨時閉館していたので、代わりにその前でベルギーのお菓子を配っていました。 大道芸の背の高い竹馬に乗った行列も見ましたよん。
そこからちょっと歩いて別のゾーンではヨルダン館で死海に浮かぶ人を上から見物。 これって実際に死海を体験してるお客さんなんだよねー。貴重な体験だけど、ちょっと恥ずかしいな。 この辺は魅力的なパビリオンが多かったのだけれど、最後の最後に日立館に並びたかったので 結構、スルーしてしまいました。見れたのはイタリア館かな。 イタリアは行ったことがあるので、他の視点から楽しめました。 あのイタリアをぎゅっと凝縮して展示するとこんな感じになるのかーと。 古代ギリシャのブロンズ像「踊るサテュロス」の本物も見ました。 今まで見たことのないイタリアの美術品を見れたのは新しい発見。 誰でも知ってる有名なイタリアの美術品を国外に出すのはちょっと無理だったのかな。。。 ボッティチェリとかダビンチとか。 休憩を兼ねてドイツ館の上のレストランで軽くソーセージとかを食べてみました。 ここは給仕をしてくれる人が全員ドイツ人です。英語で話しかけてる。 「ドイツのうまいもの盛り合わせ」みたいなのと、ベーコンとジャガイモのスープ、 ビーフコンソメスープをオーダーしてみました。 ちゃんとした室内で座ってゆっくり食器で食事をしたのは本日、初めて。 食べ物も値段はちょっとお高いですが、美味しいです。 ビールを飲む人にはたまらないんだろうなぁ。
電動自転車タクシーの乗り物に乗って最後にもう一度、スタート地点の北ゲートあたりへ移動。 日立館を見て帰りたい!という私の強い希望です。 本当は半分観覧車の「ワンダーホイール 展覧車」も捨てがたかったんだけれどね。 他のパビリオンは時間が遅くなるにつれ、空いてくるのですが、ワンダーホイールだけは 夜景を観たいからか、逆に夜になると昼間より混むみたい。 お目当ての日立館は90分待ちになっていて最後の最後に長期戦に挑みました。 へろへろになりながら並んだ日立館ですが、やっぱり観る価値はあったと思います。 やっぱり日立ほどの企業になると展示構成に隙がないね。よく出来てました。
終わったら午後9時くらい。万博滞在時間12時間。よく頑張った。 いろいろライトアップされていて、夜の万博も綺麗です。
日立やトヨタは昼の顔と夜の顔が違って綺麗。(オンマウスで夜に。)
この後、お土産ショップで猛烈な人ごみの中で買い物し、もう一歩も歩けない状態になりました。 帰りのリニモも長蛇の列で混んでいるので、北ゲート前のベンチで人が減るまで休憩。 万博なのに、時刻表があって10分に1本しか来ないリニモに 仕事終わりの従業員と一緒に乗って帰りました。はふー。 大阪万博以来、日本で始めて開催された国際博覧会。 混んでるのは当然だし、思い出に残ればそれでよいのです。 私は大学の時に「博覧会計画論」とか勉強していて、国際博覧会に一度行きたいと思っていたので 本当によい記念になりました。一日、お疲れ様。
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