sexが嫌いではなくなってきたという事に関して。 ゴリさんが初めて昔の彼氏のことを聞いてきた。
あまり過去の事を聞いてきたり。 過去の人間と自分を比べるとか、そういった安っちぃ事をしない人だっただけに ああ、こういう面もあるんだなと思いながら、向き合ってた。
事実として。 彼氏や旦那とのsexの記憶で、良かったという気持ちはない。 好きな相手が望むから体を貸す的な感覚で。 どちらかと言えば、私からせがむことはなかった。 ひっついて寝る方が何倍も気持ちよかったしね、 人間の体温だけで、ワタシは十分満たされてた。
別に、其処まで詳しく言う必要もなさそうだし、 単に、sexがスキではなかったことに対しては、普通に認めた。
きっと、思うに。 昔から常々、「シイナは人を本気で好きになったことが無いからだ」と云われていて。 別に、彼氏や旦那を嫌いだと思ったことは無かったし。 好きだという感覚があったし。 そんなことは無いと心の中で否定はしていたものの。
ゴリと付き合うようになって初めて知る感覚とか 沸いてくる感情を考えると、あながち間違った指摘ではなかったのかもしれないと思う。
顔の油が嫌じゃない。
湿った耳カス取るのも苦痛じゃない。
朝起き抜けにキスされるのが嫌じゃない。
思い通りにならないゴリの行動が不服じゃない。
小さいことダナーと突っ込まれそうだけれど。 こういう小さなことが、後になって積もってデカくならない?
『ずっと』 続くかどうか解らないけどさ。
もう少しで、お互い眠りに落ちようとしていたとき。 ぼんやりとワタシがつぶやいた言葉。
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