日記
INDEX past will

2006年04月13日(木) 世田谷バンザイ!

20:00 剛さん
さって と!
屋上の狂∧の話でもいたしましょうかね!
ところで俺もしかして前世はK池寛だったでしょうか?
いやなんつうか いいよ 好みだよ まじちょっといいよ!
いいってもいろいろありまして
ハリーさん好みの部分と俺好みの部分と 見事にカバーした本作
そうか俺とハリーさんがK池Kだったということでよろしいですか
なるほどこうやって人口は増えていくわけね

ええと筋を知りたくない方はここ以下とばしてください





ある田舎の資産家のおうちに痴れ者の兄としっかりものの弟が居りまして
お兄ちゃんがどうだめかって言うと
白い着物でずうっとにこにこにこにこ笑ってて
もういい歳にも関わらず中身はまるでちっちゃいこ
弟くんはえらい秀才でしっかりものでいい学校行って勉強中
どっちの子もかわいい両親は一応お兄ちゃんを治してみようと
お医者さん呼んだり祈祷師呼んだりいろいろしてみたらしいんですが
結局治らずお兄ちゃんはにこにこ笑っているばかり
で困ったことにそのお兄ちゃんは高いところが大好きで
暇さえあれば木の上だの屋根の上だの
危ないとこに登ってはいちんちじゅう空を見て
神さんが見えるとか天狗が見えるとか楽の音が聞こえるとか
きれいやなあ とか言っては幸せそうにしてらっしゃる
しまいには五色の雲が迎えに来たとか言って飛んで怪我をしたりもしたらしく
お兄ちゃん少々体もきかなくなって足とか引き摺りぎみ
危ないからといって家にあった木はみんな切られちゃった
が流石に屋根をはずすわけにはいかず
結局お兄ちゃんは毎日屋根の上でにこにこ幸せそうに歓声を上げている
座敷牢みたいなとこに閉じ込めてみたりもするらしいが
入れとくとそのあまりのしょんぼりかげんにかわいそうになって出してやるとすぐまた登っている
これじゃ危ない上に気がふれてるのを宣伝しているようなもんやと言って両親は嘆いている

とそんなある日 近所のおっさんが
よく効く巫女さんがおるそうや という話をご両親に持ってきます
何と金毘羅さんが乗り移るとかいうお話でそれはそれは霊験あらたかとか
どうせまたあかんやろ とはいうものの 評判すごいらしいしえらくお勧めされるしで
ものは試しとその巫女さんに頼んでみることにします

でいらした巫女さんがむにゃむにゃやってみたところ
この方には狐が憑いてます ということになり
狐ですから松葉で燻して追い出しなさい ということになり
庭で松葉が焚かれてお兄ちゃんが燻されもう涙目でゴホゴホと
やってるところに弟さんが帰ってきます
当然 なにしとるんやあ!ということで弟さん激怒
松葉踏みにじってお兄ちゃん引っ張って
狐も何もあるか神さん百人呼んだところで風邪一つ治るか
医者が治らんと言ったなら治らん

つうかここが肝 ここがやばいとこ

だいたい兄さん元に戻してそれで兄さんは幸せになるんですか と
なんと弟くんそう両親に食って掛かります
この歳になって何もできんしいろはのいの字も知らん
しかもかたわやと兄さんにわざわざ教えるつもりか
今兄さんは綺麗なもん見て楽しいもん見て幸せなんや と
今兄さんが苦しんどるなら何が何でも助けてやらんとあかんけど
苦しむために正気になるなんてそんな馬鹿なことありません

…!!!

祈祷やらそんなもん効くもんか と言われて巫女さんもお怒りに
お前兄が治ったら自分が家督を継げなくなるので言うのであろう
とか言われてもう弟さんぶち切れます
巫女さんに掴みかかって蹴倒したとこを家族が必死に止めて
紹介した近所のおっさんも大焦り
わしが連れてきたのが悪かったと急いで巫女さん連れてお帰りに

そして次がまたやばいとこ

だが兄さんは一生お前の厄介やぞ とお父さんが弟くんに言います
その荷物背負ってけんのかという感じで いいのかと念押すみたいに
したら弟 何と 笑って 何が厄介なもんですか
俺はいつかあの山の天辺に高い塔を建ててそこに兄さんを住まわせてやるんや

ちょ もー!!!

すったもんだしてる間に
お兄ちゃんはまた何もなかったかのように1人屋根の上に登っており
綺麗なものを見て歓声を上げて笑っております

兄さんあんなひどいことされたのにもう忘れて笑っとる
普通の人なら怒ったり恨んだりしてまうとこや
そう弟に言われお兄ちゃんを見上げる両親
あんまりにこにこと楽しそうなその様子に
まったく… という感じで苦笑し黙って家の中に入ります

屋根の上で空を眺めるお兄ちゃんを眺める弟くん
空を見てあそこに金色の御殿が見えると喜ぶお兄ちゃん
お兄ちゃん屋根に登ってると人の話は聞かないらしいんですが
弟くんは話ができるらしい それもどうよ(どうかと思う俺もどうよ)
にこにことお兄ちゃん 金毘羅さんに訊いたらあないな女子知らん言うとったぞ
と弟さんに笑います

で 言われて弟くん
そらそうやあないな女子より兄さんに神さんは乗り移っとるんや

君!

弟くんもお兄ちゃんの見ている方の空を眺めます
御殿きれいやなあ 天人さんの吹く笛の音もしてる きれいやなあ
のんびり言うお兄ちゃんに弟くんも空を見つつ答えて それにまたお兄ちゃんが答えたか独り言か
ああ見える きれいやなあ
いい音色やなあ



と!ちょ!
ど!?
これで
これで終わりよ!?こうよ!?つうかどうなのよ!
ていうかもう あらすじ書いたらもう 下手な感想言えなくなってしまった
いやあらすじだけを書こうと思ったら堪えきれなくなったところもありますが
そこはちょっと お聞き苦しい点がありましたことをお詫び致します
しかし何がこんなにも俺の心の琴線を逆撫でし掻き鳴らすのか
つうかむしろ触れるどころか弦切れた という瞬間はあった

ええとしかももっと短く済むと思ってたら意外に止まらなくなりました
今回の舞台は残念ながら台本等は売っておらず
まあK池寛の本買えばいいんですが
なのですみません 方言とかいろいろ台詞とか は嘘部分もあり
ていうかありもしない設定こしらえそうになったので流石にそれは少しチェックした
いろいろ間違ってもいるが一応あらすじはそんな感じでした

やばいでしょ やばいよね いやみんなやばいはずだ

 


 

鈴木  MAIL

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