ダメ日記 40s
四十にして惑う
                                           
2003年01月07日(火) ニセサツ

とある定食屋で飯を食っているとき、店内のテレビで
ニュースが流れていた。

県内で偽札が見つかった。タクシーの支払いの際に使用された
一万円札が、偽造されたものだったらしい。
犯人は750円の支払いの際に一万円で支払ったとのこと。

おれはカウンターの席で食べていたのだが、
おれのとなりに座っていた人(知らない人)が、店の人に話しかけていた。


人「いやー、たった750円の支払いで万札使ったらちょっと怪しいですよねー。」

店主「そうやねー。」


大きいお札だけしか持ってない乗客もたまにはいるので、小額の買い物に
使われた一万円札を怪しむ、というのはちょっと乱暴ではないかなー。
まあでもどうでもいいか、帰ろう。と思った時ふと気づいた。

今の財布の中身状態は、たしか千円札が無かったはず。
一万円が一枚だけ入っている状態なのだ。そして小銭は先ほどあった
510円で缶コーヒーを買ったので、残りは100円玉四枚である。

定食は420円である。ヤバい、このままでは一万円で支払わなくてはならない。

まあ、この一万円札が偽札なわけはないし、店主であるおばちゃんも
これが偽札だと疑うわけもないのだが、あの隣のアンチクショウが
さっきあんなこと言ったばかりなので、今ここでおれが420円の代金を
支払うのに、一万円札を出したらなんか気まずい感じではないだろうか。

それともおれが「いやー偽札じゃないですよ、あはは・・・」などどいう
寒いコメントを付け足して支払わないといけないのか。


それはイヤだ、と思ってポケットをさぐると、硬貨が一枚あった。
しかもこの触感は・・・百円玉っぽい!これでこの状況を打破できる!!









・・・・スロットのコインでした。




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