これはクリスマスに突入するちょっと前の話です。
なぜ今になってそんな話をするかというと、クリスマスを目の前に 恋人と楽しい気分で過ごそうとしている人達に、水を差すようなことが あってはならないと、おれなりの配慮というか心遣いというか。 そもそも、なんでクリスマスにみんな浮かれ気分なのか。浮かれ気分なのは いいとして、なぜおれはそのような幸せな人たちへ心配りをしているのか? そんなこと考える必要はあるのか?なぜ最近初期投資がかさむのか?
・・・話が脱腸してしまいましたが。←
要約すると、クリスマスの数日前に起こったできごとを いまさら話すということです。(一行目に書いてますが)
おれはいつも行くうどん屋でうどんを食っていた。 もうすぐクリスマスだからであろうか、店内にはクリスマスっぽい音楽が 流れていた。ちょうどその時流れていたのは、「もろびとこぞりて」。 この曲をきいて、クリスマスだというのにネオプラネットのファンファーレが まず最初に思い浮かぶ人は、心のさみしい人です。はい、おれです。
まあとにかく、その曲が流れていたわけである。 店内にはおれの他に親子連れの客がいた。母親とまだ幼稚園くらいの姉妹である。 その姉の方が曲に合わせて歌いはじめた。
姉「レードーシラー、ソファーミーレー、ラシー、シドー、ドレーー。」 (正しくは、ところどころ♯がつきます。)
うわーこの子、音階で歌ってるよー。 この幼い子供は、聞こえてくる音が全て音階で聞こえるのだろうか、 もしかしてこれって絶対音感ってやつ?すごいねー、英才教育だねー。
おれもこの曲はラッパで吹いたことがある。しかし、暗譜するほど何回も 演奏していないので、すぐに音階とか思い浮かばない。しかもこの子供が 音階で歌ってるのを聞いても、おれには正しいかどうかもよく分からないのだ。 小さいときからピアノとかやってると、絶対音感とか身についたりするん だろうなー。子供ってすごいよ。おれはとても感心してしまった。
・・・しかし!その後曲が進んでいき、転調したのだ。
もともと転調するような曲なのか、そういうアレンジがたまたま施されて いたのかはよく知らないのだが。
そして、子供は歌いつづけていた。
姉「ラシー、シドー、ドレーーー!」
おれ「・・・(かわってねーやん!)」
おれの小さなツッコミは店内の喧騒にかき消された。 この時期だけに、幼稚園のピアニカとかで練習する機会があったんだろうな。
・・・ただそれだけの、ほほえましい話です。
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