ダメ日記 40s
四十にして惑う
                                           
2002年07月17日(水) セミ

「セミは何年も土の中で過ごし、やっと成虫になっても
  一夏を終えると死んでしまう。」

子供のころに言われた。
だからセミを思いやり、捕まえるのは止めようねと諭される。
これは子供に道徳心を持たせるために言っているのか。

まあでもそんなこと聞く耳持たず、元気に外で遊びまわり
セミを乱獲していた子供時代というのが、だれにもあるのではないか。

セミを捕まえるのが、良いか悪いかは別に問題にしない。
だが、セミの一生に対してこういうイメージがないだろうか。


土の中で過ごす幼虫期 

・地味でもやもやした思い。
・はやく脱皮して空を飛び回りたいという気持ち。

成虫となったいわゆる「セミ」

・空を自由に飛び回る開放感。
・充実した生活を送るわずか数週間。


それは誤解かもしれない。

セミにしてみれば、危険な地上よりも地中にいるときの方がずっと安全に
生きていけるのではないかと思う。

セミとして地上にでたら、もう死ぬまでのカウントダウンが開始されている。
限られた時間の中で、外的から身を守りつつ子孫を残していかないといけない。
これはなかなかのプレッシャーではないだろうか。


「絶対土の中にいた方が良かった」


とセミは思っている、
というのがおれの意見である。


おれも外へ出て元気に活動するよりも、家でゆっくりして
ずっと寝てる方が幸せと思うもんな。


・・・セミの幼虫もおれと比べられても困ると思うけどね。
    地中も大変かもしれないし。



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