ふと思い出したこと。
中学時代、家が近くにあった友達のサブちゃんと 一緒に学校に行ってた時期があった。
冬の朝、おれはサブちゃんと会うといつもこう言った。
おれ「今日も寒いねー、寒度6やねー。」
寒度はおれが決めた寒さをあらわす単位であり、 1〜10まであり、数字が大きいほど寒い。
毎朝毎朝おれは寒度をサブちゃんに報告していたのだが、 サブちゃんの返事は、「ふーん」ぐらいのそっけないものだった。
時には「今日は寒度26」とか言ってみたが それでもやはり返事はそっけないものだった。
よく考えてみれば、何が寒度だバカじゃない? という気がしてきたので言うのを止めることのした。
その次の朝・・・
おれ「おはよー、今日も寒いねー。」
サブちゃん「そうやねー。」
おれ「・・・・・。」
サブちゃん「・・・・。」
おれ「・・・・・。」
サブちゃん「・・・今日、寒度は?。」
おれ「・・ああ寒度ね、7くらいかな。」
会話には順番というものがある。 それが乱れるとなかなかやりにくいものがある。
そんなことに気づいた冬の朝だった。
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