ここぞという時に、笑いをとれるかどうかが重要である。
おれが中学二年生の時の話。
英語の授業で、順番に文章中の単語の意味を答えなければいけなかった。 「interesting」という単語でちょうど当たったのはUさんだった。
Uさんは無口であまり話さない女の子だった。その単語の意味が わからなかったのだろう、何も答えなかったのでシーンとしてしまった。
そのときの「interesting」は「おもしろい」という意味で使われていた。 静まり返る教室で英語の先生はヒントを与えた。
「ヒント、Iくんの顔。」
さすが英語の先生だ。ナイスアメリカンジョーク! アメリカンかどうか知らんけど。
ちなみにIくんはクラスの中でもお調子もの的存在な男であり、 その顔は面長で、モアイに似ていた。
これでUさんも答えられるだろう、教室の雰囲気は和らいだ。
先生「じゃあ、Uさん『interesting』の意味は?」
Uさん「・・・・・・長い。」
稀に見る大爆笑であった。 そうか、Uさんの中ではIくんの顔は
おもしろい < 長い
というイメージだったのか・・・。
おれの中での中学時代ベストオブボケがこの答えである。 あらゆるネタふりに備えて、常にこういうことを言えないと いけないと思う。
この後しばらくIくんは「インタレスティング、ナガーイ!」 といってからかわれていた。
|