2002年09月17日(火)
人間の手は多くてもふたつしかない。 そして、その手で持ち得るものだって、本当は限られているのだ。
それでも多くの人は欲張りで、いくら自分の手の中に大切なものがあったとしても、自分が持つそれとは違う輝きのものを目の前に置かれたら、つい手にとってしまうだろう。
持てないことはないのだから。 そう。持てないことはないのだ。
ただ、持ちつづけることは難しい。 自分が手に入れたものたちの重さに耐えられなくなってしまうから・・・。
目の前に置かれたそれはピカピカに輝いているかもしれない。 自分の手の中にあるものとは違った輝きを見せているかもしれない。 自分が大切に大切に持っていたものが、くすんで見えるかもしれない・・・。
考えて欲しい。 全てを落として壊してしまう前に。
目の前のそれには大切にしてきたものにある輝きがあるのかどうか。 大切にしてきたそれには、目の前のものにある輝きがないのかどうか。
気付いて欲しい。 手放してから後悔しないように。
くすんで見えるのは、自分の手あかのせいかもしれないということを・・・。 それは磨けば再び輝き出すものだということを・・・。
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