シロクマ日和



[ 西の魔女が死んだ ]

朝5時に寝て7時起きよりも、普通に5時起きの方がつらいです。
つらいというか嫌です。さむいよー。でもそんな冬が好き。

眠くて頭の中にドナドナがリフレインしたり、靴下って切断すれば1足が2足になって節約になるなあー不思議だなーとか頭の悪いことを本気で考えたりしてました。それから先生が黒板に文字を書いている時も、ゲームボーイアドバンスに書いてるように見えた。
私の質問に答えてくてれいた時だったんですが・・・

さて私は本好きなんですが、音楽に比べてどうも大好き!
っていう本がない。一番大事な本というか。ない。
しかし久々に見つけました。児童文学に手を出してみた。
ハリーポッターも確か児童文学のジャンルなので、そんな感
じですね。そんな感じです。

新潮文庫・梨本香歩著「西の魔女が死んだ」
です。帯に「ラストの3頁は泣く」と書いてあったんですが、
本当にまさにで逆にびっくりでした。確かに3ページ。
立読みしてここだけ読んでも泣けません。多分分かりません。

私、こういう話が好きですよ。
大傑作って訳でもないですが、400円の価値は保証します。
文学賞も色々受賞してますし、大人が読んでも勿論素敵。
個人的には、娘にあげたいです。そういう本。

素敵なおばあちゃんの話です。

児童文学と普通の本のどこが違うのかというと、例えば江國
さんも主人公が少女の話を書きますけど、あれは音のリズム
とか、言葉選び、情景、そういう文学的な上手さ、美しさ。
英語に訳したら、きっともう違う作品になってしまうと思う。

児童文学は、ハリーポッターのように、文は平易に、けれど、
ワクワクするようなキラキラする言葉をちりばめる。
子供の言葉なんだけれど、匂いとか、触覚とか、背伸びした
感じとか、それからその物語がどれだけ子供の心に輝くか。

というのは今私が勝手に決めた解釈なんですが。

それで、正直私は児童文学としては素敵だと思うけれど、
別に私が買う事はなかったな、と思っていたのです。
読みながら。けれど最後の3ページはなあー。
電車なのに涙が出てしまいました。いい涙。

お話としてもきっちりとしてると思いますよ。
何が言いたいんだかさっぱり、とか、じゃないし、結末も、
しっかり、素敵なラストです。

もしよかったら貸しますよ。(笑)


2001年12月20日(木)







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