| シロクマ日和 |
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[ 結婚記念日 ] 今日はとある先生の結婚記念日です。多分。 山岸先生。そろばんの先生だった先生です。現在サラリーマン2児の父。 好きだったので、いや好きなので(照れくさいな)今日はそんな先生の話を。 山岸珠算教室だったかな。とにかく凄いのです。システムが凄い。 基本的にそろばんを教えてくれるんですが、算数の問題集みたいのもあって、 それを解いててもいいんです。問題集の表紙にマジックででーんって名前が 書いてあって、玄関の近くの棚に並べてあるんです。うん。 解いたら丸付けしてくれるんですが「全然ダメ」とか口が悪い。 満点だと10点くれて・・・そそそ、そう点数。 壁に「うるさい −100点」とかいう表が貼ってあって(笑) なんかファイルがあるんですよ。そこに全員の名前が書いてあって、満点だと 点数くれたり、先生の悪口言うと大幅に減らされたりする点なんですが。 私は(ご存知かもしれませんが)うるさくてですね、年中マイナスで(笑) マイナス5000点とかの時代もあったんです(笑) 伝わらないかな・・・それで点数が溜まると図書券とかくれたり。 そのファイルに表があって、「文房具券」とか「ディズニーランドのチケット」 とかあるんです。選べる。今思うと1点1円だったのかなあ。 それから「ユニセフに募金」とかあって(笑)「(領収書をあげます)」って 書いてあるんです(笑) 椅子を倒すと減点とか。怒らせると先生が黙ってファイルを開くんです。 それで「わわわわわ」とか言うと「うるさいハイ減点」とかって。 この楽しさは文字で伝わらないかなあ。(反省の色ゼロ) あ、消しゴムとかも買えました。そういえば。あとそろばん文鎮とかも。 点数で。うん。なんか縁日みたいだなー。 月・水・金だったんですけどね、月曜日は点数がマイナスじゃない人だけ(笑) 本が借りられて。図鑑とか全種類揃ってるんですよ。あれはびびった。 サッカー入門とか釣り入門とか、おまじないの本とかも女の子用に(笑) ギボアイコの心霊写真の本が人気でねーあー私、今でも本棚の中身結構覚えて るなあ。「ちいさなスプーンおばさん」とか「岩窟王」とかあそこで借りた。 1人暮らしの先生が文句ばっかり言ってるくせに本屋でこの本選んでるのかー と思うと「おまじない入門」とか大爆笑でした。(いやな子供) いやちょっと感謝と尊敬の気持ちもあったんですが、子供ですから。ププッと。 水曜日はね、クジ。壁に給食袋みたいの下がってて、その中にプレートみたいな パズルあるじゃないですか、ずらしてって絵をあわせるやつ。 あれが入ってて、1コ引いて。各自そのパズルのコピーみたいのを最初に貰って ケースに入れてるんですよ。(あー伝わらないんだろうなあ・・・) それでそこにハンコ押して。被ってたらダメで。全部当たると3千点か、3千円 文の券とかユニセフとかできるんです。そして次のパネルに行けるんです。 あー懐かしいー。帰るときに引くんですけどね、「パネルパネル」「あーもー 早く引きなさい」「当たったー!!」「わー私ダメだー」みたいな。 意味不明ですか。金曜は特になし。あ、算数ノート(正式名称)30分の日。 毎回時間が90分で、いつ来てもいいんです。どこもそうだと思いますが。 それで90分立つと「○●さん解除ー」って言われて帰れるのです。 なんか色々と面白システムで。遠足とかも連れてってくれたりねー。 生徒に対して全然優しくないんですけどね、でも逆に本気で怒られた記憶があま りないような。あんなまとまりのないガキ共に対してよくもまあ。 小2に対しても敬語で。今思うと凄いなあ。 それがね、なんか壁を作るような敬語ではなくて、すごく自然に、対等に。 私の全然敬意を感じられない敬語は多分そこで身につきました(笑) 書きましたっけ?シラベルにちょっと似てたって話。(このまち大好き) そそそ話がそれてすみません。私が小4ぐらいの時、先生が結婚されて。 丸付けしてる脇の棚にケーキ入刀の写真とか飾っちゃって。 みんなで散々からかったのでそのうちなくなっちゃったんですが(笑) 確か今日でした。うっかり口を滑らせた。うん。 このまちだいすきの話に続いて誰がここまでついて来れているんだろう(笑) すみません。本人はとても楽しいので続けてしまいます。 それで結婚されてから、昼はサラリーマンとして仕事始めたらしくて。 点数制度とか本とかでサービスしすぎだよなあと常日頃思ってたんですよ。 夏休みには毎年理科の工作の本とか揃えてくれちゃうし。 多分4千円だったから、わ、一日333円。 全部(乗算・除算・見取算・伝票算・暗算)満点取ったら、わあわあ。 それでプレートもあるしなー。 もう本当オススメでしたよ。愉快な生徒いっぱいいたしなー。 でも今の子はそろばんなんてやらないか。そうか。 暗算、3桁同士の掛け算とかも出来るようになりますよ。 そんなこんなで生徒数が減って、中2の時に閉めちゃったんですが。 ここからが長くなりますよ。嫌ですか。そうか。 中学校入ったら部活あるし忙しいからそろばん止めようとは思ってたんですが、 なんか寂しくて「止めます」って言えなくて。 いきなり行かなくなるという荒業に出たのです。(おいー) そりゃあもううるさい生徒だったので 「トノさん来ないんですかー」って友人が聞いたらしいんですよ。 (私に聞きなさい私に聞きなさい) そしたら「あの人はもう来ないんじゃないですか」って言ったらしくて。 あの人はもう来ないんじゃないですか。 あの人て。もうかなりあれはきましたよ奥さん。さ、寂しすぎ。 どうですか「あの人はもう来ないんじゃないですか」。 私の中では卒業したと思って(上の方を読んで頂ければかなり違うんですが) いたのに、そんな言い方。そりゃないってそりゃないって。 もしくは休学的措置のつもりだったんです。そっちだったかな。 1級落ちたので1級は取りに行こうと思ってたんです。うん。そうだった。 私が悪いですけどね、けどね、同じ中学で同じクラスだったんですよ。 そんなセリフが私の元へ届くんですよ奥さん。 もうかなり寂しかったー。ホヤホヤの中1でそんな無機質なセリフ吐かれた 子供は少ないんじゃないでしょうか。 それでずっと心にひっかかってたんです。それで中2の時終了だって聞いて。 慌ててそろばんのバックとリンゴ持って行ったんです。 長くなるんですが仕方ない。削ろう。 そしたらドア開けたら「おー」って言ってくれて。ほっとして、靴取ろうと 下向いたら「おかえり」って言ってくれて。 人生で今でも一番嬉しかった言葉です。うん。 そして一番悲しかったのも上の方のやつです。(笑) そんな山岸先生。結婚記念日、おめでとうございます!!! 2001年08月08日(水) |
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