♡ Smile ♡
Rei



 momo

ももちゃんを連れてきて実は数日がたつ。

手術のあとしばらく実家にいた。
その間ももはちょっと嬉しそうに見えた。
もちろん私の勝手な解釈であるが。

そして別宅の方へ帰らなければならなくなった日、実家には誰もいなかった。
いつもなら私の母親が私を見送る。
私の出て行った後、ももを慰め可愛がり、ももを落ち着かせていた。
そんな母親がこの日はいなかった。
ももは私が玄関へ荷物をまとめて出て行こうとすると、物の陰に隠れながら私を見ていた。
かなり寂しそうな表情。
そんなももを見ていたら私はつらくなった。
別にももを捨てるわけではない。
数日後にはちゃんと迎えに来る予定だった。
しかし、ももの表情を見ていたら、おいていくことがとてもつらかった。
なぜか涙が出た。
でも帰らなければならない・・・。
気持ちを押し殺し、家を出た。

その夜、実家でももは私を探していたそうだ。
PCの周りでうろうろし、鳴き、ベットに行っては鳴き、玄関で扉を見つめていたそうだ。
「早く迎えに来てあげなさい」父からメールが届いた。

それから数日後、私はももを迎えに行った。
ももは私を見ると『裏切り者・・・』といった表情で見つめていた。
そしていじけているのがよくわかった。
逃げ回っていた。
いっぱい謝り、ももを新居へ連れて行った。

2003年04月26日(土)
初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加