昨日本屋で「アドルフに告ぐ」という漫画の3、4巻を買った。 数年前、知り合いの子に進められて1、2巻だけ買っていたのだが未読のままだった。 それが最近見つかったので数日前から読みだして、昨日続きを購入したのだ。 しかし、俺が以前買っていたのは古いバージョンで既に絶版状態だとかで、続きは新装改新バージョンを買ったのだが、2巻から3巻に続くまでの間に1話だけ抜け落ちてしまっていた。残念だ。 今日は「アドルフに告ぐ」を最後まで読み終えた。 手塚治虫の作品に出てくる男の子男の子している男の子は、変な意味ではなくとても愛らしいな、と思った。 物語では、ユダヤ人を親友に持つドイツ人少年がナチスに染まっていく半生が描かれていた。 凄く純粋で優しい良い子が、残虐で冷酷な人間に変わってしまい、「人間ていうのはこういう風に成長していくものなのかな」みたいな事を考えさせられた。 幼いほどに魂の徳は高くて高尚で、我が出るごとに魂は汚れ、安っぽいものに変質してしまうのかな、とか。 純粋ないわゆる良い子と呼ばれる少年だけに宿る綺麗な魂。 俺は一度として持った事がない魂。 ないものねだりか、本当に宝物のように感じられるな。
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