リュカの日記

2006年10月12日(木)

恐ろしい夢を見た。
曰く憑きの峠があった。
ある急カーブの山壁7〜10メートル辺りの高さの所に、でかくて長い杭が出ていて、その付近ではよく人が死ぬそうな。呪いの杭だ。
俺は、人が車にはね飛ばされて、はね飛ばされた人間がその杭にぶっ刺さるシーンと、既に事故死している人間を車がはね飛ばし、ふっ飛んで行ったその死体が杭にぶっ刺さるシーンを目撃した。
目撃したのはそれぞれ別々の日だったのだが、どちらも数日後には死体は片付けられていた。
何でも、その杭に選ばれてしまった人間は、自分が最も苦しいと考えるダメージを「頭」「腕」「脚」に負って死ぬそうだ。
その峠というのが、俺の父方の祖父の家付近にあり、俺は夏休みか何かで田舎に帰っていたのだと思う。
父方の祖父の家は、現実では既に改装されているのだが、夢の中の家はまだ改装前のものだった。
父方の祖父の家の壁にも、その呪いの杭と同系列の杭が出ていて、俺はその杭に選ばれてしまった。峠の杭と祖父の家の杭は、同じ呪いの力で繋がっている、という設定だった。
俺は仏間に座っていたのだが、その杭の力なのか、杭が打ちつけられている壁にジリジリと超自然的な力で引っ張られていく。
俺は助けを求めるのだが、家族も親戚も知らん顔だ。
しかし、俺は「自分にとって最も苦しい死に方」というのを頭に浮かべないようにして、何とか杭の力を振り切る事に成功した。
しかし、一時的に振り切る事に成功しただけであって、杭が俺を殺す事を諦めた、という事ではないのだ。
俺は恐怖に絶望しながら、その家で数日を過ごした。
ある日、既に死亡している俺の祖母、または曾祖母が、俺の頭の中にテレパシーのような念を送ってきた。
脳内に、老婆の姿がイメージされた。
その老婆は、俺に「緑の人には気をつけや〜」みたいな事を言ってきた。
うちの家系は、代々その杭の呪いで死亡する人間が後を絶たない、という設定があり、その老婆もその杭によって殺されたのだ、という事を俺は知っていた。
杭の呪いは死後にも及ぶ。
その杭の呪いで殺された人間は、死後も魂が呪いによって縛り続けられてしまう。
自分にかかった呪いを解くためには、新たな人間が杭の呪いで死ぬしかないのだ。だから、親戚連中は誰も、杭に選ばれた人間を助けようとはしないし、先祖の霊も寄ってたかって子孫を杭の犠牲にしようとする。
俺は、また呪いの杭が打ちつけられている峠に行った。
そこで、ある親子を目撃した。
その杭が打ちつけられている峠付近に母娘の親子が佇んでいたのだが、そこに車が突っ込んでくる。
車は大炎上。母娘も炎に包まれた。
どうやら、この母娘が考えうる最も苦しい死に方とは「焼死」だったらしい。
俺は燃え上がるその母娘に近づいていく。
すると、脳裏にその母娘の白黒写真が浮かんできた。
しばらくそのイメージを眺めていると、その写真が、裏から火であぶったような感じで燃えていく。
場面が変わる。
俺はまた、祖父の家の仏間に居た。
この時俺は一人だった。
金縛りに遭い、俺の体は超自然的な力によって上昇していく。
見えない力によって、俺の体は家の天井に磔になった。
天井には、白黒写真が無数に貼り付けられていた。
どれも、杭の呪いによって死亡した俺の親戚だ、という設定だった。
どの写真も不気味なくらいに無表情。
しかし、全ての写真の目が動き、それらの目が俺を見つめるやいなや、いっせいに写真の顔達がニヤニヤ笑う。
天井に貼り付けられた写真の中に、一つ巨大なパネルがあった。
その巨大なパネルに写されている人物は、うちの家系の「当主」だという設定であり、以前はそこに、俺にテレパシーを送ってきた祖母、または曾祖母の顔が写されていたのだが、その巨大なパネルに写る人物が、何故かSMAPの草薙剛の顔になっていた。
杭の呪いで死んだ親戚達の中から、新たな当主に草薙剛が選ばれた、という事だろうか。
俺を見ながらニヤニヤ笑う写真の群れに囲まれて、俺は恐怖で「うわああああああああああああああああああ!!!!!!!」と叫んだ。
そこで目が醒めた。
今日は午前2時半頃に目が醒めた。
とても恐ろしい夢だった。
俺は昨日学校から帰宅した後、亜紀人君のエロシーンを見ながら欲求処理をし、そのまま寝不足の疲れから眠ってしまっていたのだ。
5.6時間は眠った事になるのだろうか。
夢から醒めた後で思ったのだが、既に俺が杭の呪いで死亡する事が決定したから、前当主だという設定の老婆の写真は消えてしまって、繰り上がりみたいな感じで草薙剛の写真がそこに納まった、という感じだろうか。
ならば、天井に貼り付けられていた写真の群れは、未だ杭の呪いによって縛られ続けている親戚達の、怨念の塊だという事になるんだろうな。
たかだか夢の裏設定を、そこまで突き詰めて考えてみるのも馬鹿らしいけど。

一昨日、俺はメッセの子に仕事を辞めるよう勧めていた。
ショタ性を強調するような格好をさせられたり、絶対ろくなものじゃないから、と。
メッセの子も「あのマネージャー、もしかしたらショタかもしれません。あの服だってマネージャーが用意してきたんですよ」と言っていた。
そのマネージャーは男で、メッセの子はそいつに10万借りてるらしい。
そして、翌日にさらに20万借りる事になっていた、とか。
俺は「その金も返してさっさと仕事辞めなよ」と言い続けていたのだが、しかし、「やっぱり怖いので、明日は普通に働こうと思います」と言われてしまった。
昨日、俺は学校から帰ってしばらくすると、疲れてそのまま眠ってしまった。昨日一日、メッセの子からの便りは無かった。
また、俺も疲れていたので、メッセの子に「今日どうだった?」みたいなメールを送る事をしなかった。
そして今日、
俺は通学途中に、メッセの子に「大丈夫だった?」とメールを送った。
しばらくすると、「大丈夫ですよ。二度と関わる事も無いだろうし」と返事が着た。
俺が「何かされたの?」と質問すると、「いえ」と言われた。
さらに、俺が「昨日何があったの?」と質問しても、「何も無いですよ」と短い返事が返ってきた。
付き合いが長いせいか、メッセの子が何かを隠している時のいつものパターンだと分かる。
俺が「そいつに襲われたんだね」「金を渡されて売春まがいの事をしたんじゃ」みたいな事を質問すると、「やめるっていってやめてきました」「金は返しました」「自業自得ですね」と返事が返ってきた。
さらに俺が「昨日本当は何があったの?」と質問すると、「汚れきりました」と返事が着た。
メールをしながら、俺は学校に到着した。
今日の授業は2時限目から3時限目まで。
2時限目の授業は「美学美術史特講��B」だ。少しだけ遅刻した。
ノートを取るだけで精一杯で、講義が殆ど頭に入ってこない。
ノートを写すかたわらで、メッセの子とのメールを続けた。
今まで色んな目に遭わされて来たメッセの子。
この子が「汚れきりました」なんて言うからには、相当の事をされたのだと思う。この子自身は、今まで男にレイプまでされた事は一度も無かった(女にレイプされた事はある)。
しかし、この様子では、多分そいつにされたんだろうな・・・、と。
飲まされたりもしたのだろうか・・・
俺は普段、メッセの子から聞く話にはある程度「何だ・・、またかよ・・」みたいな感じで麻痺している部分もあるのだが、今回久しぶりに胸が痛くなってきた。
続きを知るのが恐ろしくて、しばらく返事を打てなかった。
数分後、メッセの子に「昨日何があったのか最初から教えて」と返事を打った。
すると、
「昨日店休みだったけど俺だけ仕事で。マネージャーに仕事教わるの悪いなって思って早めに仕事やめたいって打ち明けたら。10万返さなくていいから。とかもっと必要なら用意するからみたいに言われてそのかわり今からやる事内緒にしてくれみたいに言われて。俺も体が悪いから力入らなくて」と返事が着た。
全身の力が抜けて、座っていたけどその場でへたり込みそうになった。
俺は、「そいつの名前と年齢、店の名前教えて」と言うと「いいっす」
さらに、「○○(メッセの子の名前)の母親の番号教えて」と言っても、「いいっす、まじでやめてください」
「弟には相談したの?」と聞くと、「いや、余計な心配かけるだけだし」
「その店のホームページ教えて。そこでそいつの所業バラすから」と言うも、「いや、また遭遇する可能性あるし」
なので、俺が「じゃあ、どこの掲示板でもいいから、その中のどっかのスレに、昨日あった事人生相談みたいな感じで吐き出して。そいつの名前も店の名前も。人生相談なんだし。たまたまそれを見つけた俺があちこちコピペしたって事にすれば、○○がそいつに責められる事も罪に問われる事も無いから」と言うと、「そいつの刺激につながる可能性がある事は怖くて。そいつまじでヤバイから」と言われた。
さらに、「そいつは逮捕暦があるんですよ。女に性暴力して。そいつの父親も殺人未遂で逮捕された事があって最近も人の臓器売買に関与してたって。これは警察にバレてないらしいです。今まで俺には優しかったけど昨日本性出しましたね」と言われた。
俺は「もしも誰かに話したら〜してやる、みたいな脅迫は受けた?」と質問した。
2時限目の授業が終わり、昼休みになった。
弁当を食べた。
昼休み中も、メッセの子の事が気になって、ずっと落ち着かない状態が続いた。
メッセの子が自分の事で「汚れきりました」だなんて、相当酷くていやらしい目に遭わされたんだ・・・、と。
3時限目は「哲学概論�供廚世辰拭�
哲学には少し自信もあったのだけれど(通信制高校の頃も、5段階評価で5を取った事がある)、この授業も黒板を写すだけで精一杯といった感じだった。
3時限目の授業も終わり、俺は図書館に行った。
図書館で、前回見逃していた「24」最終話の「特典映像」を観る事にした。
観ている途中で、またメッセの子からメールが入った。
「あの店は前に警察にチクリ入ったんですよ。だから当時の俺とか18歳に満たない他の女とかは一斉にやめさせられて。だから俺も18歳になったから仕事に復帰できたし店に関しては違法性がないんですよ」
脈絡がなくて、訳が分からなかった。
続けて、「脅し的に誰にも言うなとは言われてないです。頼むから誰にも言わないでくれ、みたいに言われました。でも脅しっぽく言われなくてもそいつの言う事を破ったり裏切ったりしたらどうなるか誰でも言われなくてもわかるってくらいヤバイ奴です」
相手がヤバイ奴だったら泣き寝入りか・・、相手がヤバイ奴だったらタイプの男の子相手にやりたい放題かよ・・
俺は「殺人未遂はあいつの親父であって、あいつ自身じゃないでしょ。もしそいつがヤクザとかだとしても、ヤクザは利益のない事には動かない。そいつのいやらしい私欲のためにも動かない。それで店の評判落ちたとして、バックに始末されるのはあいつの方だよ」と、以前2chのアウトロー板等で仕入れた知識で、知ったかしてみた。
泣き寝入りさせないためには、とりあえず嘘でもいいからメッセの子の恐れを取り払わないとな、と思ったからだ。
それに対して、メッセの子は「あいつ自分でもかなりの女好きって豪語してるんですよ。女子高生と援助したり女を性暴力したっていうのも本当の性欲隠すためのカモフラージュかもしれない。だから昨日の事を誰かにチクられてもあいつが組織ぐるみで俺に仕返しとかいうのはないと思うんですね。性欲が周りにバレちゃうから。でもあいつ自体が単体でもかなりヤバイんですよ。刺されるよとか言われてるのたまに聞くし」
それに対して、俺は「警察に行こう。もう親に心配かけたくないとか言ってる次元の話じゃないし」「まず弟に説明しよう。警察に行く時弟居てくれたら心強いでしょ?」「刺激どころかあいつ生き恥じゃん。男の子猥褻しといていかつさ振る舞うとか話しにならない。自殺させてやろうよ」と、メッセの子が警察に行く事を前提に、かなり説得しまくった。
「24」の「特典映像」を見終わったので、俺は図書館を出て帰路に着いた。
帰り道、メッセの子から返事が着て、「警察に行くか考えさせてください。でも唯一信頼できて頼れる弟には話します」と返事が着た。
絶対『警察だけは嫌だ!』となると思ったのに、意外な返事だ。
メッセの子と知り合って4年、猥褻される度に警察行きを勧めてきたのだが、この子が「警察に行く可能性」を見せてくれたのは、今回が初めてだ。
これは進展だと思う。
俺は続けて「刺されるって意識持ってる時点で脅迫罪だし、あいつ10年は出て来れないと思う。前科もあるし。△△(いやらしい親父に猥褻された、俺の知ってる男の子)やった奴も懲役7年だし。○○が警察に行くって前例作る事で、○○の周りの男の子達の励みにもなるはず」「もし警察行くとしたら、示談金なんか受けとっちゃ駄目だよ。そしたら、そいつすぐに出てきて、周りに対して何も無かった事にしやがるから」と言った。
メッセの子は「でも俺は18歳以上なんですよね。子供と大人のひとくぎりの年齢だし。何年後かに出てきたらどうなるか。俺は児童の法には守られないんですよね」と言ってきた。
なので、「あいつの前科も全部喋ろう。もし嘘だとしても、○○がその話聞かされてる時点で脅迫だから。金渡した事だって罪になる」
メッセの子は「少し考えさせてください。警察なんかに頼ってもいいのか」
俺は「それでもかなり重罪だから。弟に話す時、警察に行く事も考えてるってのもちゃんと話して」と返事を返した。
それきり、返事は返ってこない。
多分、弟君に相談しているのだと思う。
今日は説得やアドバイスにかなり熱が入った方だと思うけど、やっぱりどこか麻痺してる。とんでもない事をされたんだ、とうい事は、充分分かるはずなのに。
こんな風に落ち着き払ってしまってて、やっぱり今の俺はどうかしている。
学校からの帰宅途中、俺は地元の古本屋で「あやかし天馬」という漫画の1〜4巻を買って帰った。


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