リュカの日記

2006年01月07日(土)

俺が以前住んでいたマンションと、同じ設計士が作った大学があった。
形や構造もよく似ているが、微妙に違う。
生徒たちは、皆日本人なのに全員英語で喋っている。
これじゃ、地方人が居ても判別出来ない。
俺はそこの生徒ではないはずだが、勝手に構内を歩いている。
校長という設定の先生みたいな大人に話しかけられる。
「○○君(俺の名前)、もうちょっと見て行きや」とか、美術がどうのという話をしてきた。
午前1時少し前に目が醒めた。
1月6日を殆ど過ごしていない気がする。
寝起きから、夢の余韻に浸り続ける。
しばらくして、あの子の事が頭に浮かんだ。
寝起きだから、意識の底に入り込みやすいのだ。
お別れした時、どんな感じだったかな。
確か、あの子が「自分はリュカさんの前から消えます」と言い出して、
俺はその時風邪を引いて頭がボケていたので、「こんな状態で訳も分からないままお別れするのもなんだから、それについてまた今度話そう」と返答し、あの子も納得してくれた。
それから、
と、ここで弟が帰宅した。
俺が夢から醒めて、夢の余韻から潜在意識の底に入っていって、あの子について思い出そうとした瞬間のご帰宅だ。
こんなタイミングがあるのだろうか。
ドカドカドカ!と、やたらにでかい音を立てながら、廊下を突き進んでいるのが聞こえる。ジャランジャランジャラン!という、腰につけた鎖の音がやたら五月蝿い。
ガガチャン!ドカン!とドアを開け閉め、ジャン!!と、思いっきり腰の鎖を机にでも叩きつけるような物音が響く。
で、もう一度ジャン!!と、腰の鎖を思いっきり叩きつける音が再び聞こえた。何をそんなにお怒りなのか。
というか、考えていた事が全て吹っ飛んでしまった。
「このタイミングで邪魔してやるのは当然の事だ!」とでも言わんばかりだ。
それから、それから、それから、
もう思い出せない。
お別れした時、あの子はどうやって離れて行ったのか思い出せない。
その後、あの子は俺が寝ている間か、寝起きで寝ぼけている間にいくつかメッセージを残して、そのまま居なくなったんだという事は知っているが、
これはもはや、ただの知識で、記憶とは言えない。
せっかく寝起きの特殊な感覚から潜在意識の底まで沈み、その時の事を拾い上げる事が出来そうだったのに邪魔された!

寝起きの余韻感覚も醒めてしまった。
もう無理だ・・
実感するのはもう無理だ・・

布団の中でボーっとしていた。
以前、タイプの男の子から聞かされた悪戯内容が頭に浮かぶ。
心の中に、欲望と毒が広がる。
でも、何だかとても平淡だ。
信じられない事、ではなくなったらしい。
俺なんて死ねばいい、と言葉で思った。

メガビの『ラルフ』からの連絡が途絶えた。
昔はよく絡んでいたけど、ここ数年、
向こうが俺に話しかけ、こちらが返答すれば無視してそのまま姿を消して、の繰り返しだ。
何がしたいのか分からない。

いつの間にか眠ってしまった。
午後17時台に、母親に「ぜんざいを作るから」というので起こされた。
ぜんざいを食べ終え、しばらく布団でボーっとしていた。
「俺の変わりに満たした奴が居るからもういいか」
ふと、そんな事が頭に浮かんだ。
タイプの少年がそういう目に遭わされるなんてありえない。
だからこそ、余計に求める気持ちも強くなった。
でも、現実にはそういう子でさえそういう目に遭わされている。
幻想は消え、求める気持ちもなくなったので開放される。
タイプの子がそんな目に遭わされるなんて絶望だけど、遭わされた瞬間からそれは絶望ではなくなるのだ。遭わされたと同時に、自分にとっての絶対も消えるから。
だからもう全部終わったのだ。終われたのだ。
なんて事をボーっと感じた。
ため息が出る。
何でこんなに最低な事が浮かぶんだろう。
そういう子が汚いオジンの犠牲になる事を肯定しているみたいだ。
「そして、これは自分にとっての最高の状況でもある」
「この先、何にも捉われなくて良くなったのだ」とも感じてしまった。
そういう子が汚く犠牲にされる事を望んでいたみたいな考え方だ。
そんな卑しい奴らに都合がよくて、あってはならない考えに染まるなんて、本当に自分らしくもないと思う。
最低だな。
後ろめたさも麻痺してて、言葉で「最低だ」と浮かべるだけになってしまう。

こういう風に思ってしまった状況に、何だかむしょうに悲しくなった。


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