囁き
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2005年05月19日(木) 相棒

 高校のころ、相棒がいた。

 似た…似すぎていた過去を背負っていた。同じ傷を負っていた。だからだろうか、ある一つの問題を共有できた。
 似てはいたが、決定的に違うところもあった。だからこそ、仲良くなれたんだろう。仲のよさは次第に、ただの友達から、親友になっていった。

 思い出を上げれば、きりがない。色々なことがあった。喜びや楽しさ。悲しみや苦しみ。恋愛感情は…お互い、あったのだろうか?ただ、そのとき、僕は好きな人がいたし、彼女にも彼氏がいたことだけは、事実だった。

 その、彼氏が問題だった。今で言うDV。彼女は、頬を腫らして来たことも、なんどかあった。そのたびに僕は怒り狂い、彼女は僕を止めていた。ただ、怒る僕に、だからといって、そのことを言うことはやめなかった。彼女なりの、甘えだったのだろうか?

 それだけじゃない。お互い、何かあるたびに、愚痴を言い合った。憂さ晴らしに遊んだ。一度、彼女は僕に殺してほしいと頼んだことがあった。いくら説得しても、聞かなかった。ただ、そうじゃないなら、自分で死ぬといい続けた。
 自殺するなら、殺してやる。僕は、そう言う事がある。大切な人にだけ。どうしても、死んでしまうのなら…せめて、自分の手で。僕は、彼女に会いにいった。最後の説得が駄目ならば、殺すつもりで。結局、そうはならなかった。

 一度、彼女が僕に、女の子を紹介したことがあった。そのこも彼氏さんからDVを受けていた。彼女の親友だ。僕ならば、任せられると。けれど、そのこは僕と相棒を付き合わせようとした。僕は、どっちにも行かず、放っておいた。

 本当に、おかしな関係だった。だからこその、相棒だった。男であり、女ではあった。けれど、性別は気にしていない。けれど、ないわけではなかった。頼りはするが、頼り切らず、共に歩むが、別の道。たぶん、一番信頼した人間だろう。離れることに不安はあったが、それでも、離れてもやっていける。いつかは離れるだろうが、今ではない。そんな感じだった。だからこそ、信頼できたんだろう。側にいるが、側ではない人だったから。現に、今はどこで何をしているかもわからない。ただ、あいつのことだ。
傷ついているし、泣いてもいると思う。けれど、強く生きているだろう。それくらいは、わかる。その程度には、心を通わした仲だから。

 そんな奴が、もう一人出来た。代わりの相棒じゃない。新しい相棒と呼べる友。そいつと、これからどういう道を重ねていくかはわからない。連絡も、あいつと違って、そんなにとるわけじゃない。あいつのときは、二日に一度は電話で話してた。こいつは時々。それでいいんだと思う。そんな仲…そんな相棒だ。ただ、信頼してる。今の仲間内では、一番ね。


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