いつか見た景色。細い三日月のさす方向に。いつか見た景色。不可思議な色に染まる夕方の雲に。尽きぬ鼓動を吐き出すことなど出来はせぬ。五感は常に変わらず僕をさいなむ景色は重なることなく暈も出来ず、はっきりと見えるまま。せめてもと煙を深く吸い込み更なる不清浄な空気を胸に染み込ませその時々の空の光を反射させながら静かに撒き散らす。わずかにぼやける月。いつか見た景色。