もう、眠ってしまおう。 指でなぞる三日月が咳き込む前に。 もう、眠ってしまおう。 明け方の紫を追い続けられるわけもないから。 舞い落ちる羽は水溜りに浮かび 反射してもらえず踏みにじられる。 聞こえぬ叫びをどう知れというのだ。 見えぬ拳をどう受けろというのだ。 輝きを排除した部屋の中 振りかざしたナイフから流れる涙を飲み干し 時とともに訪れる緩やかなまどろみの中 殺意に満ちた瞳さえも 飲み込み、吐き出す。