囁き
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2001年11月24日(土) 裏切り

 最低な人間だ。行けると約束していたのに、当日行けなくなっちまった。『彼女』と折角逢えるってのに・・・

 家のほうから外出禁止令が出た。当日いきなりね。約束を破った。逢いに行くといったのに・・・『彼女』の大学がデザイン博みたいのに出展するというので、その夜から朝まで逢う約束だった。僕が行けなくなって、『彼女』はどうすればいいというんだ?どこで休むというんだ?前日から車に乗って、休みもなしできたというのに・・・
 その瞬間、思考が止まった。気がついたら、カッターナイフで腕を切りつけていた。久しぶりに何箇所も、久しぶりにそこそこ深く。とはいえ、深くても2mmくらいだが・・・
 その後、『彼女』に連絡を入れた。きれたよ。当たり前だよ。「用済み」って言われた。当然さ。結局、一緒に飲む約束だった一人の家に止めてもらうことで事無きを得たけど・・・俺が裏切った事実は変わらない。
 明日、少しの時間だけでも逢えるという話になった。腕の傷を隠さなきゃいけない。
「今度切ったら、あたしも同じ所を切る」
 そんなことをさせるわけにはいかない。堕ちた人間になっちゃいけない。暗闇を背負っちゃいけない。それに、俺が背負うには大きすぎる・・・

 よく考えれば、泊りでの行動が無理な時期になっていたということはわかったはずだ。うかれていた。考えが甘くなってきている。昔ならば・・・変わり過ぎたのかもしれない。悪い方向に。
 切った腕の痛み・・・懐かしい。この痛みが、俺の意識を鮮明にしていたことを、今更ながらに思い出した。思い出すんだ。腕の傷を。痛みを。許されない裏切りを行った。事実を受け止め、取り戻すんだ。あのときの俺を。

 全てを。


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