明けない夜を抱いていますおなかの中に、小さな暗闇をこっそりと眠らせてわたしは小さく寝返りをうつこれからさきに増えることはなくただただ減り続けていくばかりのかげろうのようなものにしがみついて朝には さしのべてくれる掌があることも知っている明けない夜を抱いていますもう温度はないけれどきみの名前を 呼んでいます届くことのないように消え入るような小さな声で