2006年10月25日(水)
 

消えてほしいと
願った記憶を

今は
時に手繰り寄せるように
思い出す

もうその睫の先も、服のすそも、髪の毛の色も
しぐさや声の通り方、口癖なんかも霞んでしまって
どれが本当だったかすらもわからないけれど

すみっこにぶら下がるように
残った記憶を撫ぜるように思い出す

あんな風にひとを好きになったことを
その恋が死んだとしても
わたしは後悔してないよ





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