暗がりに現れては消えた白い息吐いて吸ってさようならと手を振って白い半分溶けた月が見下ろす夜突き抜ける冷たい風赤く染まる頬全てを包む黒い空迷い込んだコートの裾わたしの居場所は君が必ず持っているどこにいてもそこがどんなに遠くてもだからわたしは旅立てるぐったりと疲れた体を引きずっても夜の闇に紛れ込んでも帰り道は、君へと続く吐いた吐いた白い息もうどうでもいい赤い鼻優しく悲しい冷たい月さようならと手を振った