Makkie!の日記
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2003年09月22日(月) 送別会で涙

他部署の上司が季節外れの転勤。送別会となる。
席上、送辞、答辞で涙するものあり。
つられてもらい泣きが後を絶たぬが、俺は泣けなかった。
死別なら分かるが、転勤ではまた会えるし、そんなに涙する場面でもないように感じる。

しかし、感極まって泣く者の顔は良い。
相棒のIXYでこっそりとパシャリ。俺はジャーナリストだ。何が悪い。

後でこっそりと、泣いて歪んだ人の表情を写真で眺め、
この人は何を想って泣いたのかと、自分で勝手なストーリーを創作する。
そのストーリーは、いつしか壮大なサーガとなり、僕の心を揺さぶる。
こちとら妄想だけは人並みはずれた天賦の才能を持っている。
かくして、自分の造った妄想に涙するのである。

例えば、Eさんが泣いた本当の理由は、
幼い頃、水俣病で両親を亡くし、孤児となったHさんとその兄(貴志(まったくの仮名))は、世田谷の親戚の許で暮らす。兄は小6だが、自分は小3。まだ自分の置かれた環境が理解できないでいた。親戚のおばさん(光子(これもまったくの仮名))は優しく、自分を本当の子供のように育ててくれたが、伯父さん(義一郎(勿論仮名))は酒びたりの毎日だった・・・・・・・・

といった妄想が次々と展開されていく。実に勝手だ。

我ながら気色悪い男だな、俺は。


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