今日は色々あって、お休みだけど職場に行ったり、悲しい気持ちになったりした。でも日中に良いことがあったので相殺され、さわやかな一日、という印象に。
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三軒茶屋から下北沢まで、自転車に乗って着物屋さん・古着屋さん巡りをした。古着の匂いは好きだ。いろいろ嗅ぎまわり、結局何も買わずに帰る。給料日直後、お金がある時は欲しくならない。ギリギリの時に欲しくなるのが毎月のこと。実にバランスが悪い。
外は陽射しが強く、風が涼しい。そしてタイヤの空気が抜けている。と言うわけで自転車屋さんで空気を入れてもらうことにした。ついでに、ライトが付かなくなっているのも直してもらうことにした。発電部からライトまでの導線が切れているのがずっと気になっていたのだ。
三軒茶屋の自転車屋さん。修理をお願いすると、お店の人は「お姉さん、20分だけ貸してくれないかな自転車。これもあるからさ」と、ひっくり返って修理されている最中の自転車をぽこぽこと叩いた。20分間を散歩や買い物で過ごし、戻っていくと修理された自転車が停められていた。空気入れてもらうの忘れたな、と思い「あのぅ 空気を」と言いかけたら「あ、入れておいたよ 夏だからあんまり入れないでおいたよ」と、お店の人。そういうものなのか。「あのぅ お支払いは」「あー、ちょっと線繋いだだけだからいいよ」「…!」 なんてすてきなんだ…! 爽やかな気持ちだ。「どうもありがとうございました。また何かあったらお願いします」「はい、ありがとーねー」ああ。ありがとうを言いたいのはこちらなのに、何てしんせつ、ていねいな自転車屋さんだろう。素敵だ。次に自転車を買うことになったら、是非ここで買おう。
優しさは伝播するなぁ…と思いながら私は、実に優しい気持ちで職場に向かい、優しい気持ちで、やらなくても良いような勤務のお手伝いをしてしまった。何せ今日のわたしは優しい気持ちなのだ。たとえ余計なお世話と言われようとも。
