わし日記(たわごと)
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職場の近くに、雌の銀杏がある。当然、毎年のようにギンナンを山盛り実らせる。その辺りでは、雄の銀杏十数本に対して雌の銀杏は2本くらいしかないから、ほぼハーレム状態だな。雄の子孫獲得競争が過激そうだ。 まあ、それは良いとして、今週に入ってギンナンが、ぼとぼとと地面に落ち始めた。これは公共の場に生えているので、近所の人たち拾い放題だ。毎年、どこからともなくお爺さんやお婆さんや小母さんがやってきて拾っていく。 今日、トイレに行く途中の窓からその木を見たら、案の定、お爺さんが1人、ビニール袋片手に銀杏拾いに勤しんでいた。 だが。 トイレから帰ってくる途中、ふと見ると。 お爺さん、ホウキとちり取りを手にしていた……。わしがぼーぜんと見ている内にも、彼は地面に転がったギンナンを、ホウキでちり取りにぽんぽんと放り込んでいった。 ……おそらく、一々かがんで拾っていくのがしんどくなったのだと思うのだが。が。
それぢゃ、ギンナン『拾い』じゃなくてギンナン『掃き』ぢゃん……。
どうせ、後で皮を剥さなきゃならないから、多少汚れが付いても関係ないんだけどね……。風情ってもんがさー。せめて、火ばさみで拾うとかしてくれー。あ、今時、火ばさみのあるご家庭ってのも少ないか。じゃあ、駅のホームで駅員がタバコの吸い殻拾うのに使ってる、トングの長いヤツとか。もちょっと、考えて欲しかったなー。 まあ、わしがんなとこから見てるなんざ、想像もしてなかったんだろうけど。 昔の人も、ホウキとちり取りでギンナン拾いしたりしたのかなー。
今日の天気:雨のち晴
新瀬
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