だった。今日。
　毎年だが、血圧が高い。いつも、『境界型高血圧』の範囲にある。
　当たり前だ。
　尿検査の後、階段を２階上がり(しかもオフィスビルだから、普通の家だと３階分くらいはある)、胸部レントゲン撮った後、血圧を測るのだ。
　問題は、胸部レントゲン。
　この時、検査着なるものに着替えるのだが。この検査着が、ワンサイズなのだ。フリーサイズで作られているとはいえ、わしにとっては小さい。少々大変だが、何とか着ることは出来る。しかし、脱ぐ時が、もんっっっっっっのすごっっっっっっく、大変なのだ。普通に脱ごうとすると、「ビッ」とかヤな音がして、破れそうになる。
　なので、四苦八苦、体をくねらせながら脱ぐ羽目に。自分の物なら、「破れちゃっても良いやあ」的感覚で脱げるのだが、他人の物だからそうもいかないし。
　と言う訳で、着替えが終わる頃には、１００メートル全力疾走連続３本、くらいに息が上がっている。この気温の低い日に、汗かいている程だ。血圧も上がろうというもの。
　検査着の替わりに持参のＴシャツではダメなのかと疑問に思う向きもあろう。わしもそう思って聞いてみたことがある。「駄目です」の一点張りだった。金属やプラスチックも付いてないし、無地だからプリントが邪魔になることもないのにさ。例外認めてしまうと、我も我もで収拾付かなくなるからなんだろうが。全く、お役所仕事だよなあ。
　だから、わしの血圧が毎年高いのは、レントゲン検査、正確にはその後の着替えの所為なんだよ、っと。
　その証拠に、２ヶ月に一度行ってる病院での検査では、いつも通常だもんね。

　しかし、今年も身長が２ミリ伸びていた……。謎。

新瀬