あわわ…
思わず声に出して、うれしいはずなのに体を離そうとしてしまう。 こんな突然の出来事、想像していなかったから。 でも思いの外強い力で抱きしめられていて、体は離れなかった。
「酔った勢いで、とか言いたくない…言われたくない」
「そんなこと言うわけないよ」 私と同じ事考えていてくれたことが嬉しくて、宙ぶらりんだった両手に力を入れて、彼の背中に手を回す。
「んーーと、でもシャワー浴びてくるw」 と笑いながら言う彼。
「うん」 背中にまわした手をほどいて、立ち上がる彼を見上げながら、これから起こる出来事に胸が苦しくなる私だった。
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