ぼちぼち近況報告。
御堂しのぶ
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水木しげる展/お父さんのバックドロップ
朝7時半に家を出発。同行のNさんが夕方から予定があるということで、10時間以内に往復300キロ弱の街まで行って帰ってくることに。つまりその街での滞在時間は5時間。時間の無い中の過密スケジュールで動くのは大得意なのですごく楽しかったです。オラ、わくわくしてきたぞ!
Nさんが無料招待券を持っていたので、タダで美術館入りができました。有難いことです。
お出迎えは水木先生実物大フィギュアのげらげらげらという笑い声なのですが、静寂な美術館内にひっきりなしにひびきわたっていて個人的にすごくウケました。思っていたよりも展示物が多くて、見応えがありました。自伝のマンガも初めて見たのですが、ぬりかべとの出会い、戦争を通してのラバウルの人との交流や貧しい紙芝居&貸本時代、そして小判の妖怪が飛ぶのを見てから一気に鬼太郎大ブームなど、夢と現が幻想的に入り混じった迫力あるもので、非常に興味深かったです。また、もともと絵の才能があった人が好きで描き続けたうえにちゃんと勉強までしてきているわけで、確実な実力の上に成り立つ多種多様の絵柄の描き分けを見て感動してしまいました。中学生時に描いた白雪姫の絵本なんてすご…! 白磁のような白い肌と黒髪、美しいデッサンによる体つきとかもう! ガラスケースに展示されていた百冊を超える貸本の数々も、中を読ませて…と悶え転がりたいくらい好奇心をそそるものばかりですごく面白そうでした。生原稿の緻密な描き込みを見てうっとりしたり。
外に出ると、目の前はA市最大の公園なのですが、このような看板が。
空白に正しい言葉を記入しなさい(5点)
なんなんだその空白、気になる!
(よく目をこらせば見えるのですが(笑))
街に場所を移して昼食。入ろうと思った場所がことごとくつぶれていたり開店前だったり。目についたパスタバイキングへ飛び込み、30分でお上品に食いまくる。
Nさんといったん別れ、40分のフリータイム。私は買い物ノルマがあったので、大急ぎで街の中で布を買い、タクシーに乗ってパッケージプラザへ。戻ってちょうど40分。Nさんと落ちあい、次は30分後の映画のため車を郊外へ走らせます。
「お父さんのバックドロップ」
地元の映画愛好会主催で、今日1日かぎりの特別上映だったのでした。いい映画だと噂には聞いていたのですが、本当に良かったです。とにかく神木くんが可愛い!神木くんのPVか?というくらい、どアップで神木くんの表情を追い続ける監督。グッジョブ。で、かんじんの内容はどうかというと、感動と切なさとほのぼの空間と軽い毒セリフと…関西弁っていいなあ!と思わされる一品。あの絶妙な間って関西ノリならでは。ずっと東京弁だった神木くんの最後がまたいいわけですよ! と、神木くん神木くん言ってますが、あの焼き肉屋の少年がまたいい味で…! あの子のけなげな働きっぷりや生意気な大人口調や二人の友情が胸を打つ打つ! と、子供ばかりに目が行きがちですが、宇梶さんも可愛いよ!(笑) 息子に嫌われながらもコミュニケーションを取ろうとして頑張り、プライドはあっても仲間のためにヒールを買って出たり、そして「命をかけてでも、息子に尊敬される父の姿を見せたい」と世界空手チャンプに挑んでいく姿。実父の前で「息子に立派な父を見せたい」という牛之助、その息子の言葉に切なくも嬉しそうな牛之助の父、というシーンも良かった。自分の息子が父として男として立派に生き様を見せようとする姿、それを目の前で受け止められたおじいちゃんは幸せだろうなと。あと、やっぱり最後の見せ場で涙ボロボロですよ。どんなに殴られても蹴られても立ち上がる父。家からかけつけた息子がやめてと叫んでも、父は笑顔で立ち上がる。ううう…(感涙)
観客の雰囲気が良くて、笑い声やすすり泣きがあちこちで聞こえまくりの2時間。この機会にここでこの作品を見られて本当に良かったです。
で、帰りに。いつも映画の立て看板を見るたびにアホ写真を撮りたくて仕方がない私ですが、なかなか機会もなく(恥ずかしいしな)。でも今日は人も少なく、一人じゃなかったので久しぶりに撮ってみることに。
「オーリーにくし刺しにされるオタク女」
本当は床に転がりたかったのですがシネコンでそんなことをやると変質者みたいなので…。人がいない一瞬のスキをついたのですが、シャッターの瞬間に人が来たので私がビビって動いてしまったようで、しかしそのおかげで私だけがブレて、まさに剣が刺さった瞬間のような臨場感が出たと思います(笑)
見終わったらすぐに帰途につき、なんとか無事に時間内に帰宅できました。でもやっぱり疲れていたようで、私はそのまま朝まで寝てしまったという無念。
2005年05月14日(土)
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