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2004年04月22日(木) |
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ニューデザインパラダイス |
昨夜。 すぽるとでベイスターズ金城くんのナイスホームランに酔いしれた後、 そのままテレビをつけてたら 「ニューデザインパラダイス」という番組が流れた。
昨日のテーマは【名刺】。 いちおう、自分もものをつくる仕事の片隅にいるので、 テレビから流れてくる「デザイン」「デザイン」という言葉の連呼に ついつい過剰反応しながら見てしまいました。
名刺のデザインは、奥が深いと自分は思う。 サイズはもちろん、使われる状況、 けっこう一般的な用途の範囲は狭いと思うから、 その中で最大限に良さを活かすのは難しいし、だからこそ面白くもある。
今の会社でも時々そういう案件があったり、前のバイトでは 全体の仕事の6〜7割は名刺をつくっていた。 だから、
>>つまり、既存のデザインを分析した上でそれを一旦白紙に戻し、 >>全く違う観点から新しいデザインを作り上げてしまうのです。 (フジテレビのこの番組のページより)
というコンセプトの番組とのことなので、一体どんなものをつくるんだろー? と、ちょっと期待した。
コピーライター糸井重里の手によって出来上がった 【全く違う観点から新しいデザインを作り上げてしまう】名刺は、 サイズは今まで通り定型の91×55mmの、ビニールの袋に入った、 8つ折りの"会社案内などいろんな情報が掲載されている"名刺だった。
ビニール袋の方に各自の名前が印刷されていて、中身は共用できるから、 コスト的にも考えられている…という。
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得意げ(に見えた)にそのコンセプトや使用方法を説明する糸井さんを見て、 んーーーー。。。って、いまいち納得できなかった。
定型である意味や必然性は、私も同意できる。 ただ、だったら、完全に厚さも枚数も今まで通りの定型の中で "魅せて"ほしかった。
もしくは、かたちもコンセプトもすべて新しいものを提案してほしかった。
8つ折りの情報誌を定型の袋に入れて、それが"名刺"ですって言葉で 表したからって、 【全く違う観点から新しいデザインを作り上げ】たことになるの? あくまでも"小さな情報誌"であって、"新しい名刺"ではないと私は思う。
糸井さんや、この番組をつくっている人にとっては"名刺"なんだろうから それはそれでいいと思うけど、私は違う考えだなあ。
糸井重里が提案する、これが新しい「名刺」です。って言ってしまえば 見ているひとは おお! って思うのかもしれないし、 そんな大げさに受け止めることじゃないのかもしれないけど。 ---
「デザイン」「デザイン」って連呼していたけど、 その言葉の響きだけでごまかされてる部分がすごく大きい気がした。
デザイナーズ○○とか○○デザイン!とか、かっこよく聞こえるかもしれない。 (し、私もそういう言葉の響きに惹かれることも多々ある)
でも、自分が自分の職業を説明するときに。どうしても 「グラフィックデザイナーです」って言うのはなんか嫌で、 「いろんなものをつくっています」って言いたくなるのは
ちゃんとつくったモノで評価されたいとか、 その言葉の響きでごまかしたくないっていう気持ちが あるからなのかもしれないなぁと思った。
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