2003年01月31日(金)   デザインの仕事

元同期の女の子から、また転職するとの報告を受けた。

お互い中途採用だけど初めての就職だったり、
お互い大学中退だったり、同期はふたりだけだったり、

作るモノのタイプは全く違うし、仕事の進め方も違うんだけど、
なんとなく、同志みたいな感覚な彼女。

今もわたしは当時の会社で働いているけど、
彼女は一度デザイン事務所に転職して、
今回また別の制作プロダクションに転職するらしい。

具体的に、将来どんなことがやりたいっていうのを
詳しく聞いたことはないけど、
転職をみてると、すごくクリエイティブなひとだなあっていうか、
芸術家タイプっていうか、鋭いかんじがする。

わたしは、今までずっと今の会社にいて、
当時の制作部のスタッフで残っているのはわたし含め2人しかいないけど、
それでも丸3年はここでいろんなこと吸収しようと思ってる。

けど、辞めてったひとたちや、
今も一緒に働いてるひとたちの中にもいるけど、
「ここにいても何も吸収できない」て、
いう意見のひとが大多数なんだよね。

でもさ、常に転職先を探して、決まったら会社をスパッと辞めて
上へ上へ成功してるひともいるけど、
いろいろ言って辞めていったけど、
結局今は派遣で落ち着いてるひともいるし。
(良い悪いはわかんないけども)

自分がどっちのタイプに当てはまっていくのかなと思うと、
先のことを考えるのがちょっと怖くなる。

同期の彼女のなめらかな転職ぶりをみてると、
ここで留まっていていいのか?って、
いろいろ考えちゃいそうになったり。

ただ、働いていて、自分はこういう場(代理店の制作部)
で働くことと相性がいい感はあるし、
具体的に目標にしたい仕事も明確にあるから、

焦らなくっていいんだよね。

わたし自身は、今までここで作ってきたモノを、
自分の作品として堂々と出せると思ってる。
POPひとつとっても、作品と言えます。

世の中でそれ(たとえばPOPとかね)がひとつの作品として
捉えられるかどうかはわからないけど、

A全ポスターとかテレビCMとかと比べても、

クライアントのこと、それを見た消費者のひとたちの反応、
対象の商品なりサービスがどれだけ認知されるか、
そういうことを考えてモノを作ってるっていうことには
かわりないんだから。

それによってどんな効果がありましたとか、この2年ちょいでも、
そういう裏付けがあったり、失敗もあったり、
どういう課程で、どんな目的で、どんなふうに組み立てていったか、
そういうことがきちんと伝えられればいいんじゃないかと思う。

…とか言ってると、
わたしは芸術家肌じゃないなあ。と実感するんだけど(笑)

それでもやっと、デザインの仕事をしてますって
言えるようになってきたよ。
センスとか能力とかはもちろん前提にあるけど、

感覚だけで作るんじゃなく、考えて作ってはじめてデザインになると思う。

このまま、自分のペースですすめばいいよね。


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